山田杏奈×首藤凜監督! 綿矢りさが紡いだ高校生の三角関係「ひらいて」映画化決定
2021年2月12日 07:00

芥川賞作家・綿矢りさ氏の小説「ひらいて」(新潮社文庫刊)の映画化が決定。主演を「ジオラマボーイ・パノラマガール」「樹海村」の山田杏奈、監督・脚本を「なっちゃんはまだ新宿」「21世紀の女の子」の首藤凜が務め、今秋に劇場公開されることがわかった。
原作小説「ひらいて」は、高校生による禁断の三角関係を描き、人間の根源的な愛を問う文芸少女のバイブルとなった作品。恐れを知らない女子高生の熱い恋心が、勢いあまり、意中の彼の恋人にまで向けられるという、エキセントリックでありながらも切実な純愛を描き出している。
高校3年生の木村愛(山田)は、成績優秀、明るくて校内では人気者。そんな彼女は、同じクラスの「たとえ」に片思いをしている。彼はクラスでも目立たず、教室でもひっそりと過ごす地味なタイプの男子だ。だが、寡黙さの中にある聡明さ、どことなく謎めいた影を持つ「たとえ」に、愛は高1の時からずっと惹かれていた。しかし、どこか人と関わりを持つことを避けているような「たとえ」に、愛はなかなか近づけず。自分だけが彼の魅力を知っていると思っていた。
ところが、「たとえ」が学校で誰かからの手紙を大事そうに読んでいる姿を偶然見てしまった事で事態は一変。愛はある夜、悪友たちと学校に忍び込み、その手紙を盗んでしまう。手紙の差出人は、糖尿病の持病を抱える陰気な少女・美雪。その時、愛は、初めてふたりが密かに交際していることを知る。学校内でも目立たない彼女の存在が、突如「たとえ」の彼女だと知り、熱い恋心が乱反射する。自らの気持ちを隠して美雪に近づいていく愛。そこから愛と美雪、「たとえ」の絡み合った三角関係が始まる。
「ひらいて」は、今秋に全国公開。山田、首藤監督、綿矢氏のコメントは、以下の通り。
愛が自分と他人を壊しながら、もがきながら生きる姿が皆さんにどう映るかとても楽しみです。
普段役と共に泣いて、共に喜ぶことを目標にしていますが、今回は愛という人とひたすら戦った撮影期間でした。私は彼女が嫌いですが、彼女を愛さずにはいられませんでした。
素晴らしいキャストの皆さん、スタッフの皆さんと紡いだ作品をどうぞ楽しみにしていてください。
静かな戦いのような撮影期間、そうずっとあなたに会いたかったのだと思う瞬間が幾度もありました。
歪な彼女たちの青春でもって、世界にはこんなやり方が無数にあるのかもしれないと予感されるように、私の才能と熱の全てを使います。
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