なっちゃんはまだ新宿
劇場公開日:2017年12月9日
解説
若手映像作家と音楽アーティストがコラボレーションした映画を対象とする「MOOSIC LAB 2017」で準グランプリ、ベストミュージシャン賞、女優賞を受賞したオリジナル長編映画。ごく普通の恋する少女・秋乃と、彼女の嫉妬から生まれた女の子なっちゃんの2人の行き場のない逃避行を、2人組バンド「POLTA」の楽曲にのせて描く。同級生の岡田に恋をしている女子高生の秋乃。しかし、岡田には他校に「なっちゃん」という彼女がおり、岡田が「なっちゃん」のことを話す様子に秋乃は嫉妬を募らせていく。そんなある日、秋乃が自分の部屋のタンスを開けると、そこになっちゃんがいた。それ以来、戸惑う秋乃の前に、なっちゃんは何度も現れて……。監督は「また一緒に寝ようね」でPFFアワード2016で審査員特別賞を受賞した首藤凜。秋乃役は首藤監督作品常連の池田夏海。「ミスiD2016」で準グランプリを獲得し、「ゆうこす」の愛称で人気の元「HKT48」菅本裕子がなっちゃんを体現。
2017年製作/93分/日本
配給:バップ、SPOTTED PRODUCTIONS
スタッフ・キャスト
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話の辻褄合わない所ばかりで、これが1人の女が観た幻想でしたと納得するしかない話なのだが、これで良いのだろうか。幻想?かと思ったら実はという驚きのあった『少女邂逅』と比べてどうなんだと思ってしまった。
役者にも話の狙いが伝わってないと思われる箇所が多々あった。
正直、前半はまだ丁寧だけど後半は結構雑な面が多かったかな。ライブのシーンはもうちょっと、ストーリーと交差させながら見せてほしかった。
だけど、本作はこの雑さが良い気がする。
「なっちゃんって結局なんだよ」って感じにはなるけど、そういう忘れられない何かって何かしらあると思うんだよね。その何かが「なっちゃん」として、もやっとして残る。「なっちゃん」がいつの間にか自分のそばにいたかのような余韻が最後には残る。
だけど、その何かに執着せず、身近な友達と身近な恋人と身近な幸せを気づかされるようなそんな映画に感じたかな。
雑さはあるけど、こう何かが良いって感じる作品もたまには良いと思う。映画としてどうなの?とは確かに思うけど、自分はこういう作品もあって良いと思うな。
前半のピュアさは最高だし、みんなが可愛いと感じる。
どこか愛らしい、そんな作品。
2018年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
2018年1月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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「なっちゃんは何者…?」というモヤモヤがずっとつきまとう(笑った直後に引き戻されることもあった)ものの、映画として期待以上だった。「なんでアーティストに演技をさせようとするかなぁ?」と悪態をつきたい感じは全くなかった。
そして、高校時代の懐かしくくすぐったい、あるあるの連続。これを描ける大人って凄い。
また、POLTAのプロモーション映像としても最高。監督がPOLTAに惚れ込んでおり、(ファン代表の立場で)敬意を払っていることが伝わった。
今すごく、POLTAのライブに行きたい。