スタントウーマンたちの才能と技術に光 ドキュメンタリー監督「仕事に対して相応しい認識と尊敬を与える時が来た」
2020年12月26日 17:00

ハリウッド映画を支えてきたスタントウーマンにスポットを当て、その闘いの歴史とプロフェッショナリズムに迫ったドキュメンタリー「スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち」が、1月8日に公開される。
このほど、エイプリル・ライト監督がスタントウーマンたちの才能と技術を称賛し、今作が「性別に関わらず多くの人々を勇気づける作品」「ヒーロー映画や女性が活躍する映画が増えるなかで、文字通り彼女たちスタントウーマンの存在失くしてそういった映画は存在する事が出来ませんでした。本来であれば裏方として働くことを生業としている彼女たちに光を当て、その仕事に対して相応しい認識と尊敬を与える時が来たのだと思っています」とコメントを寄せた。
ハリウッドでは1960年代からスタントウーマンが活躍し、男性中心のスタントパフォーマーの世界で自分たちの地位や権利を守るべく闘い続けてきた。「トゥルーライズ」「ワイルド・スピード」「マトリックス リローデッド」といった名作に参加したスタントウーマンたちの証言により、映画史に残るアクションシーンの裏側に迫る。さらに日々のトレーニングの様子や危険なスタントに挑む姿を通し、最前線で活躍する彼女たちのプロフェッショナルな姿を映し出す。
また、現在のハリウッドではスタントパフォーマーたちの存在はこれまで以上に重要視されており、アカデミー賞のスタント部門設立が声高に叫ばれている。劇中では、「ワンダーウーマン」「マトリックス リローデッド」「キル・ビル」「チャーリーズ・エンジェル(2000)」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「ジョン・ウィック」「スカーフェイス」など名作の数々が登場する。
「ワイルド・スピード」シリーズの女優ミシェル・ロドリゲスが製作総指揮に名を連ね、ナビゲーターとして出演した。
私たちはこの映画を通して、“スタントウーマン”という存在がどれほど優れたスキルを持った人々なのかを撮影してきました。業界のトップクラスのスタントパフォーマーたちと協力し、カーチェイスや高所からの落下、戦闘シーンの振り付けなど最大7台のカメラを使い、時にはアクション映画のように撮影を行いました。関わってくれたパフォーマーたちはスタントの世界を正しく発信していくという作品のテーマに賛同してくれ、多大な協力をしてくれました。スタントウーマンたちは信じられないほどタフで才能豊かな人たちで、撮影を通じて多くの刺激を与えてくれました。彼女たちはスーパーヒーローのような存在で、一緒にこの作品を世の中に送り出せる事はとても貴重な経験でした。
この映画は、性別に関わらず多くの人々を勇気づける作品になっていると思います。映画を通してスタントウーマンたちが決して命知らずな人々なわけではなく、きちんと役作りをし、自身の体を通し物語を作り上げるプロのアスリートである事が伝わってくれると思っています。彼女たちの驚くべき技術と才能なしではこの映画は作りえなかったでしょう。
近年、ヒーロー映画や女性が活躍する映画が増えるなかで、文字通り彼女たちスタントウーマンの存在失くしてそういった映画は存在する事が出来ませんでした。本来であれば裏方として働くことを生業としている彼女たちに光を当て、その仕事に対して相応しい認識と尊敬を与える時が来たのだと思っています。
沢山のスタントウーマンたちを通して彼女たちの過去、現在、そして未来を切り取った作品です。そして何よりも見ていて楽しめる作品になっていると思います。
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