ロバート・ゼメキス監督、「魔女がいっぱい」を映画化した理由「今が一番良い時期」
2020年12月3日 12:00
「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイが主演を務めた「魔女がいっぱい」が、12月4日から全国公開される。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などで知られ、本作のメガホンをとったロバート・ゼメキス監督が、本作を映画化した理由や、邪悪な大魔女を演じたハサウェイについて語った。
1960年代、とある豪華ホテルに現れた、おしゃれで上品な美女。しかし、彼女の正体は誰よりも危ない邪悪な大魔女だった。この世に魔女は実在し、世界中に潜んでいる。いつまでも若く、おしゃれが大好きな魔女たちは、人間のふりをして普通の暮らしを送りながら、時々こっそりと人間に邪悪な魔法をかけている。そんな魔女たちの頂点に立つ大魔女が、魔女たちを集め、ある計画をもくろんでいた。
「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロが製作と脚本、「ROMA ローマ」のアルフォンソ・キュアロンも製作に参加し、ゼメキス監督含め3人のオスカー受賞監督が携わっている。その経緯について、ゼメキス監督は「彼ら(デル・トロ監督とキュアロン監督)はこの作品をストップ・モーションのアニメーション映画として作る予定だった。でも、それは実現しなかった。僕はその脚本を読んで、彼らが書いた脚本にはとても素晴らしい要素があると思った。それで、僕たちはチームを組んで一緒に進めることにした。素晴らしいし、とても嬉しい偶然だったんだ」と振り返る。
「チャーリーとチョコレート工場」で知られるロアルド・ダールの原作を、今映画化した理由については「この作品には、時代を超えたメッセージがあると思った。それはとても重要で、今に関連する問題を扱っているんだ。僕は現代の映画の技術を使えば、映画をさらに魅力的に見せることが出来て、とても面白い作品を作れると思った。僕たちは新しい若い世代の人たちに、原作に興味を持ってもらうことが出来た。だから、今作を作るのに今が一番良い時期だと思ったんだ」と明かす。
大魔女役にはハサウェイを第一希望にしていたそうで、「魔女の話し方や動き方、(脚本の中の)セリフがどのように書かれているかということを、彼女はとてもよく理解していた。何がそれをうまくいかせたかというと、常に邪悪じゃないといけないことをよく理解していたからだと思う。だから、彼女の演技には真実味が感じられるんだ」と評価している。
「魔女がいっぱい」は12月4日から全国公開。
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