深田晃司監督を日本映画専門チャンネルが特集! 貴重な初期作品「椅子」を披露
2020年11月1日 12:00

深田晃司監督が、日本映画専門チャンネルの番組「いま、映画作家たちは 2020-2021」(12月期)で特集されることが決定。テレビ初放送の作品や、ソフト化されていない貴重な短編に加え、著名人たちへのインタビューから“監督・深田晃司”に迫る特別番組がラインナップされている。
深田監督は、1980年、東京都生まれ。大学在学中の99年、映画美学校フィクションコースに入学し、長・短編3本を自主制作した後、05年に平田オリザが主宰する劇団「青年団」に演出部として入団。「ざくろ屋敷 バルザック『人間喜劇』より」(06)、「東京人間喜劇」(08)、「歓待」(10)を発表し、11年に「第一回こまばアゴラ映画祭」を企画・開催。12年には、映画の多様性を創出するための互助組織、特定非営利活動法人独立映画鍋を有志数人と設立した。その後「ほとりの朔子」(13)、「さようなら」(15)を製作し、16年には、長編5作目「淵に立つ」で第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞を受賞。最新作「本気のしるし 劇場版」は、第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに選出された。

今回の特集について「私が初めて自主映画を作り始めてから20年が過ぎます。まだまだ若手という意識ではいたのですが、どうもそうも言っていられなくなってきたのかも知れません。いつまでも若手面してはいられない、そのための覚悟を今回の特集上映から頂くつもりでいます」と説明する深田監督。「しかし21歳のときの若さと拙さのみで構成された自主制作作品『椅子』まで放映されてしまうとは。禊だと思いつつも当人としては身悶えするしかありません。どうぞ優しい気持ちでご笑覧頂ければ幸いです」と語っている。

また、同時代で活躍する映画監督について「2014年に『C2C Challenge to Cannes』という企画で4人の監督たちとカンヌ国際映画祭に赴きそれぞれが抱えていた企画を映画祭に集うプロデューサーたちにプレゼンしてきました。そのときいた同世代のメンバーが濱口竜介監督、富田克也監督、そして真利子哲也監督で、彼らの存在は私にとってやはり格別で、一貫して刺激を受け続けています」と告白。「一方的に妙な連帯感とリスペクト、抜き差しならないライバル心を燃やしたりしていて、しかし次にはどんなとんでもない作品を作ってくやしがらせてくれるのかと楽しみにしています」とコメントを寄せている。
「いま、映画作家たちは 2020-2021 深田晃司の場合」は、日本映画専門チャンネルで12月19~22日の午後11時から4夜連続放送。なお、同企画の1月期には、真利子哲也監督が特集される。
「本気のしるし」(全10話)
「んぐまーま」
「いま、映画作家たちは2020-2021 監督 深田晃司にまつわるいくつかのこと」
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