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石井杏奈主演、吉野朔実作品初の実写化「記憶の技法」11月27日公開

2020年10月2日 08:00

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孤高のカリスマ漫画家、吉野朔実作品初の実写映画化
孤高のカリスマ漫画家、吉野朔実作品初の実写映画化
(C)吉野朔実・小学館 / 2020「記憶の技法」製作委員会

2016年に急逝した吉野朔実さん原作の同名マンガを、「E-girls」石井杏奈主演で映画化した「記憶の技法」が11月27日公開される。

ある日突然、衝撃の事実に直面した多感な少女が、その謎解きのさなかに幾度となく胸を引き裂かれながらも、未来への一歩を踏み出すために、真実を追い求める。文学的な香りを漂わせ人間の深遠なる“心”の領域を探求した吉野さんの原作を忠実に映像化した心理サスペンス。2008年の「東南角部屋二階の女」で長編デビューを果たし、黒沢清監督「クリーピー 偽りの隣人」に共同脚本で携わった黒沢監督の愛弟子、池田千尋が監督を務める。

東京に住むごく普通の女子高校生、鹿角華蓮(かづのかれん)は、幼少期の記憶の断片が不意に脳裏をよぎり、しばしば意識が飛んでしまう奇妙な記憶喪失癖に悩んでいた。そんなある日、韓国への修学旅行のためにパスポート申請用の戸籍抄本を手にした華蓮は、自分に“由(ゆかり)”という姉がいたことを知る。しかも由は4歳の時に死亡し、華蓮は“松本”という家から今の両親に引き取られた事実が判明。なぜ、自分は養子として出されたのか。そのすべてを知りたい華蓮は嘘をついて修学旅行をキャンセルし、出生地の福岡へ旅立つ。そのルーツ探しに協力してくれた青い瞳を持つ同級生とともに現地調査を行う華蓮は、失われた記憶のピースをたぐり寄せながら、想像を絶する真実に迫っていく。

石井がひたむきに自らの心の扉を開こうとする華蓮の変化、成長をみずみずしく演じ、華蓮の旅のパートナーとなる孤独な少年、怜に扮するのは、本作が惜しくも引退作品となった栗原吾郎。物語のキーパーソンと言うべき金魚屋の青年役を柄本時生、華蓮の両親役を小市慢太郎戸田菜穂と実力派キャストが脇を固める。そして「凶悪」「ひとよ」の白石和彌監督とのコラボレーションで知らる高橋泉が脚本を担当。池田監督とは、前作「スタートアップ・ガールズ」に続く2度目のタッグとなる。

11月27日から、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。

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