クリーピー 偽りの隣人

劇場公開日:

クリーピー 偽りの隣人

解説

「岸辺の旅」でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した黒沢清監督が、日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説「クリーピー」を実写映画化したサスペンススリラー。「東南角部屋二階の女」で長編監督デビューした池田千尋と黒沢監督が共同脚本を手がけ、奇妙な隣人に翻弄されるうちに深い闇に引きずり込まれていく夫婦の恐怖を、原作とは異なる映画オリジナルの展開で描き出す。元刑事の犯罪心理学者・高倉は、刑事時代の同僚である野上から、6年前に起きた一家失踪事件の分析を依頼され、唯一の生き残りである長女の記憶を探るが真相にたどり着けずにいた。そんな折、新居に引っ越した高倉と妻の康子は、隣人の西野一家にどこか違和感を抱いていた。ある日、高倉夫妻の家に西野の娘・澪が駆け込んできて、実は西野が父親ではなく全くの他人であるという驚くべき事実を打ち明ける。主人公の犯罪心理学者を西島秀俊、不気味な隣人を香川照之が演じるほか、竹内結子、東出昌大ら豪華キャストが集結。

2016年製作/130分/G/日本
配給:松竹、アスミック・エース
劇場公開日:2016年6月18日

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(C)2016「クリーピー」製作委員会

映画レビュー

2.5無気味な隣人

2023年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

西島秀俊扮する警察を辞めた大学教授高倉幸一は犯罪心理学を教えていた。
幸一の妻康子役の竹内結子が懐かしいね。これまた懐かしい香川照之も無気味な隣人西野役として登場。やっぱり事件がらみの展開だから全体として無気味で変な感じだね。川口春奈まで暗い雰囲気だし。 ホラーだからこんなんかな。訳分からんね。隣人がこんなんでは大変だよ。変なのを観ちゃったね。

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重

5.0黒沢清監督作品あるあるで、超あがる!

2023年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

これは間違いなく『CURE』から繋がる、人の心に入り込む「邪悪」を丹念に描いたビックリ系ではないホラーの傑作だ。話の通じない邪悪であるにも関わらず、なぜか隣人を支配していくクリーピーな男。『CURE』では理解はできないまでも、殺人者に仕立てられる人々が何か救済されている(周りからみればいい迷惑なのだが)感じになっているが、本作では邪悪の目的がまったくわからない。強いていえば、そうであることを続けていくためとしかいいようがない。つまり巻き込まれる側からすると、完全に脅威な存在。しかも、知らないうちに絡め取られているようで、もう隣人になったが最後逃げようがない感じが、すごく怖い。
黒沢清作品あるあるでいうと、廃墟寸前の建物がよく出てくる。映る部屋の構図がとにかく異様。あんな一般住宅なのに、防音設備がされた重い鉄扉の地下室があるなんて! 音の使い方が印象的。何の音なのかわからないけど、鳴ってる音が怖い。印象的な風景、今回は住宅地に不釣り合いな、鉄骨台に載った給水タンク。どうみても異様。車窓にクロマキー合成される背景が、空を飛んでいるんじゃないかとしか思えない雲。長回しが多いことで有名だが、その弊害として演劇的になってしまう(『CURE』ではそれがあった)が、本作ではその感じはなかった。とか。
誰が問題の人物なのかは、あらかじめ提示されている。どうみても香川照之がクリーピーな隣人だ。第一印象も悪い。なのに、どうして周りは支配されてしまうのか。その様と、疑似家族の作られ方がおぞましく描かれる。これほどまでに不愉快なのに逃れられない感じは、理解できないからそこ起こり得るリアリティーなのかもしれない。

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Nightmare?

3.0淡々とサイコパス。

2023年6月4日
スマートフォンから投稿

悲しい

怖い

難しい

香川さんの怪演ぶりは流石。

素直に観ると特にそれぞれ強烈なキャラながら
背景とか分かりやすい深い掘り下げも無く
起きてる事を淡々と観せられる映画。

細かな描写が省かれる所が多いので
「何で…?」が積み重なる。
置いてけぼり感、蚊帳の外感を感じずには
居られなかった。
誰にも感情移入出来ず…
入り込めず途中で誰がどうなろうが
どうでも良くなりダレた。

が登場人物は全員異様な人達ばかりなので
感情移入出来たらヤバいのかも知れない。
多分主人公もサイコパスなのかな。

意図的なものだとしてもやはり全体的に淡白だなという感じは否めなかった。
好みが分かれると思う。

お決まりの警察の役に立たなさとか
不気味な隣人の都合でうまく進むあれこれとか
お決まりのイライラさせる要素も多数。
尺があるからしょうがないかな。

観るのちょっと疲れる。

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keys

3.0話の通じない人たち

2023年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

サイコパスとは?って部分に疑問が残るにしても
西野に話が通じない様子ははっきり見て取れる。

でも本当は高岡も康子も、そして野上も早紀も
この物語に出てくる人物は、誰も人の話を聞いていないんだ。
コミュニケーションの断絶というのか、身近な闇というのか
そういう普通の顔をした”恐怖”を描いた作品なのだと思う。

ひときわ目を引いたのは、植物の描写だった。
伸び放題に荒れた西野家の玄関先は
明らかにもう常人の住まいでないことを主張していた。
一見整って見える高岡夫妻の家には
鉢から飛び出そうとするように暴れるガジュマルがあった。
画面の不穏さを表現する演出として、とても効いていたと思う。

全体としては、冗長ぎみの終盤で少しダレてしまった。
どうせあのラストシーンにするのなら、
ドライブからのくだりが全部いらなかったんじゃないのかな。
でもまぁ、最後まで引き付ける面白さはあったと思う。

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mar
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