越川道夫監督×小篠恵奈「あざみさんのこと 誰でもない恋人たちの風景 vol.2」10月公開
2020年7月16日 21:00
[映画.com ニュース] 越川道夫監督の最新作「あざみさんのこと 誰でもない恋人たちの風景 vol.2」が、10月10日に公開されることが決定。あわせて、メインビジュアルがお披露目された。
「アレノ」「海辺の生と死」「二十六夜待ち」といった作品で男女の揺れ動く情愛を描いてきた越川監督。本作は「愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景 vol.1」」に続く“誰でもない恋人たちの風景”シリーズの第2弾となっている。
17歳で複雑な家庭から逃げ出したあざみは、年の離れた編集者のキタジマさんの恋人になった。キタジマさんに釣り合う女になりたいと背伸びをしても、彼は仕事優先で向き合ってくれない。寂しさをこじらせたあざみは、その後、誰と付き合ってもキタジマさんのことが頭から離れない。そんな彼女の前に、子どものようにまっすぐに愛をぶつけるノダくんが現れた。同じ頃、軽蔑していた母との再会と死を経験したあざみは、愛すること、生きることを見つめ直すことになる。
孤独を埋め合わせるため性に奔放となる女性・あざみを演じるのは、小林啓一監督作「ももいろそらを」で一躍注目された小篠恵奈。セックスシーンにも体当たりで挑み、寝起きのような素顔も披露。夜の渋谷を泣きながら歩くというゲリラ撮影にも臨んでいる。そのほか、あざみを不器用に愛するノダくん役を奥野瑛太、別れたばかりの優しい恋人・シン役を嶺豪一、キタジマさん役を斉藤陽一郎、あざみの母親役を片岡礼子が扮している。
メインビジュアルは、周囲も自分も傷つけて生きてきたあざみが、自分をまっすぐに愛するノダくんと体を重ねている光景を活写。「私は死ぬまで生きているよ。」というコピーとともに、彼女にとっての愛の歴史が変わる瞬間が切りとられている。