二宮和也×妻夫木聡「浅田家!」に平田満×風吹ジュン×黒木華×菅田将暉! 予告&消防士コスプレ写真も公開
2020年7月16日 05:00
[映画.com ニュース] 二宮和也と妻夫木聡が兄弟役で初共演を果たした映画「浅田家!」に、平田満、風吹ジュン、黒木華、菅田将暉、渡辺真起子、野波麻帆、北村有起哉らが参戦していることがわかった。あわせて、予告編(https://youtu.be/h76jqNkXLUQ)と新ビジュアルも公開。原案となった写真集「浅田家」の表紙と同じく、写真家・浅田政志氏が撮影した消防士のコスプレ家族写真が披露された。
「湯を沸かすほどの熱い愛」で第40回日本アカデミー賞をはじめ映画賞を総なめにした中野量太監督作。原案となったのは、浅田氏が手掛けた2冊の写真集だ。写真界の芥川賞とも呼ばれる第34回木村伊兵衛写真賞に輝いた「浅田家」は、両親と兄、自分の4人家族が“家族がなりたかったもの”や“家族でやってみたいこと”をテーマに、様々な職業になりきった姿をおさめ、思わず笑みがこぼれる仲むつまじい光景が好評を博した。もう1冊は、東日本大震災の津波で泥だらけになった写真を洗浄し、元の持ち主に返すボランティア活動に取り組む人々を約2年にわたり撮影した「アルバムのチカラ」だ。
予告編には、カメラマンの夢を叶えた自由奔放な政志(二宮)が、優しい兄・幸宏(妻夫木)ら家族を巻き込みながら、様々なシチュエーションでの家族写真に挑むさまを活写。極道、レーサー、ヒーロー、バンドマンなど、普通の家族による全力のなりきり写真が笑いを誘う。しかし、仕事がようやく軌道に乗り始めた矢先、東日本大震災が発生。被災地を前に言葉を失い、シャッターを切れなくなった政志の葛藤がにじむ。やがて、写真洗浄の活動を通し、人々の心を動かす「写真の持つチカラ」を再び信じ始めた政志の「撮れるよ」という力強い言葉で、映像は締めくくられている。
看護師の妻の代わりに家事全般を担当し、寡黙で温厚な父・章を演じる平田は「『浅田家』の写真集を見て、何かになりたい気持ち、なりきる遊び心に心を奪われました。実際に同じシチュエーションで撮影してみて、こんなに楽しいのかと思いました。また、撮っていくうちにどんどん家族らしくなっていくのが不思議でした」と感想を吐露。一家の明るいムードメーカーである母・順子役の風吹は、「映画初日から異例も異例。リアル浅田家訪問が初顔合わせと言う耳を疑うユニークなスタート」と初日を振り返る。さらに、「二宮さんは不思議にゆる~く温かい空気感を漂わす方です。演技のスイッチがどこで入ったか分からないほどの自然体! 嬉しいことに私を『かあちゃん』と呼んで下さいます」と裏話を明かした。
政志の幼なじみ・若奈に扮したのは、二宮と山田洋次監督作「母と暮せば」以来5年ぶり2度目の共演となった黒木。「(二宮さんは)現場の空気をすごく和やかにしてくださり、細やかな所に目を向けられる方だなと思いました。お芝居にもそういうところが出ているといいますか、気負わず演技ができるので楽しかったです」と語る。政志が写真洗浄のボランティアで出会う東北の大学院生・小野役を務めた菅田は、脚本の印象を「一つは、震災が描かれていること。そしてもう一つは、表現者はやはり表だった行動で培われるだけではなく、日常にこそ愛情を持って接していること。その奥行きの深さに感動しました。写真と言う景色と人と時代と文化が手に触れられる形で残るもの。改めてそのぬくもりを大事にしたいなという思いで参加させて頂きました」とコメントを寄せた。
予告編と特報は、7月17日から全国の劇場で上映予定。「浅田家!」は、10月2日から全国東宝系で公開される。なお8月7日には、中野監督が書き下ろし、劇中のコスプレ家族写真5点(グレースケール)をおさめた同名小説(徳間文庫刊)も発売となる。
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