豊田利晃監督作「破壊の日」クラウドファンディング第2弾を実施! 窪塚洋介、長澤樹らの出演も決定
2020年7月10日 18:00
[映画.com ニュース] 豊田利晃監督がメガホンをとり、企画、脚本、プロデューサーも兼ねる新作映画「破壊の日」(7月24日公開)のクラウドファンディング第2弾が、8月31日午後11時59分まで行われることが決定。あわせて追加キャストも発表され、窪塚洋介のほか、「光を追いかけて」(2021年公開)でヒロインを務める長澤樹、「菊とギロチン」の大西信満と和田光沙、「切腹ピストルズ」の総隊長・飯田団紅が参加していることがわかった。
渋川清彦、マヒトゥ・ザ・ピーポー、イッセー尾形、松田龍平が出演する本作は、6月5日までクラウドファンディング第1弾を実施していた。支援金は目標金額(3000万円)の50%が集まり、全額が映画製作に活用されている。その一方で「破壊の日」チームは、新型コロナ感染拡大に伴って生じた「本当に撮影ができるのか」「スタッフが集まるのか」「撮影スケジュールもずれ込むなか、公開ができる映画館があるのか」という問題に直面していた。
公開日の7月24日は、元々東京オリンピックの開催予定日であり、そこには明確なメッセージがあった。しかし、オリンピックすらも延期になる状況において、スタッフ、関係者のなかからは「直前まで映画の公開を延期をするべきだ」という声も。「破壊の日」に携わった人々を支えていたのは「7月24日に映画を完成させる」という、ある種狂気にも満ちた豊田監督の思いだけだった。
「『不要不急』な行動を控えてください」というメッセージが何度も発せられ、映画や音楽、演劇、夜の街、ありとあらゆる文化施設に集まる行為はタブーとなり、豊田監督の「プラネティスト」、ライブシネマ「怪獣の教え FINAL」の上演も延期に。「正直に言ってこの映画の制作の期間、良いニュースなんてなに一つもありませんでした」と打ち明ける「破壊の日」チーム。希望の光となったのは、「ミニシアターエイド、#SaveTheCinema、WeNeedCulture、#SaveOurSpace他、多くの人たちが映画や文化を守りたいと声を上げたこと」だった。
「私たちは、2020年7月24日、東京オリンピックが延期になり、緊急事態宣言が解除されたとはいえ未だ新型コロナが猛威を振るうこの日本列島で、映画を公開したい。延期はしません。むしろ、こんな状況だからこそ、この映画は公開するべき『必要急務』な行為だと確信しております」とメッセージを発信。「私たちは映画に生かされ、映画に生きてきました。『映画は不要不急で必要のないことなのか』、この大きな問いかけに対して『映画で答えたい』と思います」と決意を表明する。
クラウドファンディング第2弾は「一つでも多くの映画館にこの作品を届け、一人でも多くの皆様が映画館で見れるようにするためのプロジェクト」という趣旨で行われ、支援金は、宣伝費用、全国での劇場公開に向けた準備費用、予告編の制作、7月23日(午後7時開始予定)に行われる渋谷WWW Xでのプレミアムライブイベントの費用に使用される。
本作は、緊急事態宣言後“最初に撮影され、最初に公開される映画”になる。シナリオが何度も書き換えられ、行動自粛期間が終わると同時に撮影を開始しているからこそ“時代の空気”がそのまま映画になっているのだ。「誰がなんと言おうと、シートに腰を下ろし暗闇の中にいる他の誰かを感じながら大スクリーンに投影された映像と大音量の音響に没頭する体験は映画館でしか楽しめない最高の時間」と語る「破壊の日」チームは、最後に映画への熱い思いを吐露した。
「『映画に救われたやつだけが映画を救う。』。この時代に映画を劇場で公開することの意味を噛み締めつつ、みなさんに再度クラウドファンディングの呼びかけを行いたいと思います。新型コロナの影響で生活が厳しい方もいらっしゃると思います。決して無理はせず、出来る範囲でご協力いただけたら嬉しいです。ご参加頂けなくても情報の拡散のお手伝いを頂ければ幸いです。映画を通して、今日における『破壊』とは何か、『祈り』とは何か、自問自答を繰り返しながら、日本に問いかける。きっと私たちは、やり直し『変わる』ことができる。破壊の日。それぞれの祈り。今がその時だ、何度でもやり直し!!! 大スクリーンで、大音量で。映画館でもう一度お会いしましょう」
「破壊の日」のクラウドファンディング第2弾は、MotionGallery(https://motion-gallery.net/projects/HAKAInoHI2)で実施中。リターンには、限定Tシャツ、フォトブック、プレミアムライブイベントの入場チケット(70名限定)、小道具などが用意されている。
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