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山崎賢人、30年の時を超える! 伝説のタイムトラベル小説「夏への扉」実写映画化

2020年6月29日 06:00

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ロボット開発を進める科学者役に挑戦!
ロボット開発を進める科学者役に挑戦!
(C)2021「夏への扉」製作委員会

[映画.com ニュース] 1956年にアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で読み継がれてきたSF小説「夏への扉」(著:ロバート・A・ハインライン)が、日本で実写映画化されることが決定。山崎賢人が主演、「思い、思われ、ふり、ふられ」(8月14日公開)の三木孝浩監督がメガホンをとり、ハリウッドSF映画に多大な影響を与えた物語の映像化に挑むことになった。

プロデューサーの小川真司氏は、小説「夏への扉」について「原作者は『機動戦士ガンダム』の設定に影響を与えハリウッドでも映画化された『宇宙の戦士』(映画タイトル『スターシップ・トゥルーパーズ』)で有名なSFの巨匠作家ロバート・A・ハインライン。タイムトラベルものは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』も含めて数々あれど、時間旅行ものというジャンルを確立させた本作は後の作品に大きな影響を与えた古典中の古典と言えるでしょう」と説明。映画化に際して、日本を舞台に物語を再構築。1995年から2025年へ時を超え、人生の全てを奪われたロボット科学者が未来を取り戻す様子を描くようだ。

小説「夏への扉」(ハヤカワ文庫刊)
小説「夏への扉」(ハヤカワ文庫刊)
(C)2021「夏への扉」製作委員会

95年、東京。ロボット開発を進める科学者・高倉宗一郎は、亡き父の親友・松下の遺志を継ぎ、プラズマ蓄電池の完成を目前に控えていた。愛猫のピート、松下の娘・璃子との穏やかな日常のなかで、研究に没頭する日々を送っていたが、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまう。さらに人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられた宗一郎。やがて目が覚めると、自身が2025年の東京にいることを知る。

科学者・高倉宗一郎役に挑む山崎は「もともとSF好きな僕が、SF小説の原点ともいえるような名作をもとにした作品に出演させて頂けたこと、そして三木監督と一緒にこの作品を作ることができたことをとてもうれしく思います」と胸中を吐露。「1995年を舞台にしたレトロでチャーミングなセットや、SF要素全開のセット、90年代の衣装に近未来的な衣装…毎日ワクワクしながら現場を過ごしました。まだ映画を見れていないのですが、各部署がこだわりぬいて作った世界がどのように映画として形になっているのか、僕も今から楽しみです」と振り返っている。

三木孝浩監督
三木孝浩監督
(C)2021「夏への扉」製作委員会

三木監督は「最初、小川プロデューサーからこの企画の話をいただいた時、そのチャレンジのあまりの無謀さに不安を感じる一方、それ以上にワクワクしてしまっている自分がいました」と述懐。「思い返せば、幼き頃に観て心躍らせた80年代ハリウッドSF映画は、まさにこの原作のような、荒唐無稽だけどどこかファニーでドキドキするアトラクションのような作品ばかりでした。そんな原作を日本で実写化するチャレンジャーとして任命された事を本当に光栄に思います」とコメントを寄せている。

撮影は今年の初旬に行われ、95年時の撮影では、当時使われていた小道具をスタッフが集めたり、新たに作成しながら詳細に再現されている。また「映画化という高いハードルを乗り越えるためには強力な監督脚本コンビが必要」(小川プロデューサー)という理由から、「陽だまりの彼女」で三木監督とタッグを組んだ菅野友恵が脚本を担当している。

夏への扉」は、21年に全国公開。

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