カンヌ選出、深田晃司監督初のコミック原作作品「本気のしるし」10月9日公開
2020年6月4日 16:00

[映画.com ニュース]深田晃司監督の最新作「本気のしるし 劇場版」が、第73回カンヌ国際映画祭の「オフィシャルセレクション2020」に選出されたことがわかった。深田監督が初めてコミックを原作に映像化し、メーテレでローカル放送されたドラマを再編集した作品であるという点で、異例の選出と言える。あわせて、10月9日から劇場公開されることも決定。森崎ウィンと土村芳が共演した。
「淵に立つ」で、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で準グランプリに相当する審査員賞を受賞した深田監督。星里もちる氏の同名コミック(小学館ビッグコミックス刊)を映像化したドラマ「本気のしるし」が反響を呼び、劇場版として再編集し公開準備を整えていたタイミングで、選出が発表された。深田監督は「ただただ驚いています。共感度0.1%と銘打たれた4時間に及ぶ物語の0.1%がフランスまで届いたのは、俳優・スタッフの尽力、まさに『本気のしるし』に他なりません。これを機に辻くんと浮世さんのグズグズな恋愛が世界中で愛されることを願っています。星里先生、やりました!」と喜びを語った。
今年のカンヌ国際映画祭は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け例年通りの開催は断念したが、「オフィシャルセレクション2020」として作品をラインナップ。選出作品は「カンヌレーベル」として、連携する各国映画祭での上映が計画されている。
物語の始まりは、退屈な日常を過ごしていた会社員・辻一路がある夜、踏み切りで立ち往生していた葉山浮世の命を救ったこと。そこから、不思議な雰囲気を持つ浮世と辻の泥沼の関係が始まった。辻は分別のない行動をとる浮世を放っておけず、彼女を追ってさらなる深みへとはまっていき、破滅への道を歩み出す。
スティーブン・スピルバーグ監督作「レディ・プレイヤー1」でハリウッドデビューを飾り、「蜜蜂と遠雷」で第43回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した森崎が、主人公の辻を演じる。「ドラマとしてスタートしたこの作品が劇場版として、こんな歴史ある映画祭に選ばれたことを誇りに思います。純粋に嬉しいです! ありがとうございます。これをモチベーションに日々精進して参ります」と胸中を明かす。
ヒロイン・浮世役を務めたのは、「空母いぶき」「MOTHER マザー」の土村。「この作品に携わった全ての人の思いがカンヌへ届いた事、素晴らしいチームに、浮世に出会えた事、感謝の気持ちでいっぱいです。沢山の人達がこの物語と出会ってくれますように……!」と願いをこめた。そのほか宇野祥平、石橋けい、福永朱梨、忍成修吾、北村有起哉ら個性豊かなキャスト陣が脇を固めた。
「本気のしるし 劇場版」は、10月9日からシネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開。
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