仏俳優ミシェル・ピコリさん死去 ゴダール「軽蔑」、ルイス・ブニュエル作品などに出演
2020年5月18日 22:16

[映画.com ニュース]フランスの俳優で、映画監督のミシェル・ピコリさんが、5月12日(現地時間)に脳卒中で死去したと仏メディアが伝えた。94歳だった。ピコリさんの家族が、「妻と子供たちの腕の中で亡くなった」と18日にAFPに発表した。
1925年生まれ。第2次世界大戦後から舞台俳優として活動を開始し、150本以上の映画に出演している。1980年のマルコ・ベロッキオ監督作「Salto nel vuoto(原題)」でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を、1982年の「Une etrange affaire(原題)」(ピエール・グラニエ=デフェール監督)でベルリン国際映画祭男優賞を受賞。2007年には第60回カンヌ映画祭の公式コンペティション部門の審査員を務めた。代表作はジャン=リュック・ゴダール監督の「軽蔑(1963)」。夫婦の愛の終焉を描いたアルベルト・モラビアの同名小説が原作で、ブリジット・バルドーが演じる女優カミーユの夫で、脚本家のポールに扮した。
そのほか、ジャン=ピエール・メルビル、ジャン・ルノワール、ルネ・クレール、ルネ・クレマン、アラン・レネ、アニエス・バルダ、ジャック・ドゥミ、アラン・カバリエ、クロード・シャブロル、ルイ・マル、クロード・ソーテ、ジャック・リベット、レオス・カラックスらフランスを代表する監督陣の作品に出演。
家族の死別をきっかけに無神論者となり、反宗教主義で知られるルイス・ブニュエル監督の作品では「小間使いの日記」(64)、「昼顔」(67)、「銀河」(69)、「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」(72)、「自由の幻想」(74)、「欲望のあいまいな対象」(77)の6本に出演。近年ではナンニ・モレッティ監督の「ローマ法王の休日」(2011)で、主人公のローマ法王を演じた。
平和運動のメンバーとして政治活動にも積極的に参加。私生活では3度の結婚を経験し、1966年から77年の間、歌手のジュリエット・グレコと結婚していた。
関連ニュース






佐藤勝利×髙石あかり主演、手塚治虫の問題作「アポロの歌」実写ドラマ化! 愛を軽蔑する大学生のダークなパラレルラブストーリー
2025年1月16日 07:00
映画.com注目特集をチェック

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

メガロポリス
【映画の“神”が186億円の自腹で製作した狂気の一作】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“体験”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

“生涯ベスト級”の声多数!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス