【第92回アカデミー賞】メイクアップ&ヘアスタイリング賞は「スキャンダル」!
2020年2月10日 12:18
[映画.com ニュース]第92回アカデミー賞の授賞式が2月9日(現地時間)、米ハリウッドのドルビー・シアターで行われ、「スキャンダル」がメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。同作に出演するシャーリーズ・セロンの特殊メイクを担当したのは、カズ・ヒロ氏(辻一弘)。カズ・ヒロ氏は、2018年の「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」で同賞を受賞している。
ジェイ・ローチ監督(「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」)がメガホンをとり、チャールズ・ランドルフ(「マネー・ショート 華麗なる大逆転」)が脚本を手掛けた本作。16年に全米で視聴率1位を誇るテレビ局「FOXニュース」で実際に起きたセクハラスキャンダルの裏側に迫る。セロンが看板番組を背負う売れっ子キャスターのメーガン・ケリー、ニコール・キッドマンがテレビ界の帝王として君臨していたCEOのロジャー・エイルズを提訴するベテランのグレッチェン・カールソン、マーゴット・ロビーがメインキャスターの座を狙う貪欲な若手ケイラ・ポスピシル役を務めた。
個人としては2度目のオスカー像を手にしたカズ・ヒロ氏は、キャストやクルー、家族のサポートに感謝したあと、「心からの感謝をシャーリーズ・セロンに贈りたいと思います。あなたは素晴らしい。素晴らしい俳優であり、プロデューサーです。あなたの思いやりと愛、他者への気配りがこの映画を成り立たせています。あなたの勇敢な情熱のおかげで、メイクアップ業界に属する者として、ストーリーを語る新たな道が開けました。あなたなしでは得られなかった賞です」と主演のセロンへ熱いメッセージ。セロンは両手で顔を覆って感動の様子で、隣に座っていたマーゴット・ロビー固く手を握り合っていた。
セロンからのラブコールを受けたカズ・ヒロ氏は、10代から独学で特殊メイクを学び、大ヒットSF「メン・イン・ブラック」(1997)をきっかけに世界最高峰の舞台で活躍。「もしも昨日が選べたら」(06)、「マッド・ファット・ワイフ」(07)でアカデミー賞のメイクアップ賞に2年連続ノミネートされた。12年に映画業界から身を引いたが、「ウィンストン・チャーチル」の主演ゲイリー・オールドマンからの熱烈なラブコールを受け復帰し、第90回アカデミー賞で初受賞。セロンのメイクを担当し、実在のキャスター・ケリーそっくりの姿に変身させた「スキャンダル」は、第7回米メイク&ヘアスタイリスト組合賞の長編映画部門で3冠を達成。主演女優賞(セロン)と助演女優賞(ロビー)を合わせ3部門にノミネートされた第92回アカデミー賞で、オスカー像を手中におさめた。
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