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YOSHI「なぜタメ語」かを説明「心と心でつながるリスペクトの仕方がある」

2019年10月31日 17:21

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大森立嗣監督と主演のYOSHI
大森立嗣監督と主演のYOSHI

[映画.com ニュース] 第32回東京国際映画祭の「Japan Now」部門に選出された「タロウのバカ」の大森立嗣監督と主演のYOSHIが10月31日、TOHOシネマズ六本木ヒルズでの上映後にティーチインを行った。

大森監督が、2005年のデビュー作「ゲルマニウムの夜」以前に書き上げていたオリジナル脚本。満を持して取り組んだかという質問には、「ずっと撮りたい気持ちはあったが、このタイミングというわけではなく今の日本の状況が、当時と本質的にあまり変わっていないからできたところはある」と説明した。

その日暮らしで生きている3人の若者が、偶然1丁の拳銃を手にしたことから、さまざまな世の中の欲望に翻ろうされていく硬質な青春群像劇。主人公のタロウ役に抜てきされ、俳優デビューを飾ったYOSHIは、「理屈で考えず、突っ走るようなところが一緒だった。アグレッシブなところが似ていて、演じやすかったかも」と笑顔で振り返った。

だが、大森監督は「14歳、有名人で検索したら一番下の方に生意気そうな少年が出てきて会いたいと思った」と告白。自身の事務所に呼んだ面接でのYOSHIの第一声は、壁にかかったフリーダ・カーロのレプリカを見て「何これ、かっけー、欲しい」だったそうで「自分の気持ちを全開で出せるところにほれちゃった」という。

今では「たっちゃん」と呼ばれているそうだが、「敬語を使わなくてむかつく奴はいっぱいいるが、YOSHIのことを世の中の人が言うのはナンセンス」と信頼を置いている様子。YOSHIも、「なぜタメ語かというと、立場とかどうでもよくて結局は人と人。海外に敬語はないし、心と心でつながるリスペクトの仕方はあると思う。誰にもできないリスペクトがしたい」と持論を展開し胸を張った。

第32回東京国際映画祭は、11月5日まで開催。

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