“異能”渡辺紘文監督の特集上映が10月25日から開催! 新作「普通は走り出す」を披露
2019年9月4日 18:00
[映画.com ニュース] 東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ部門」に4度の入選を果たした渡辺紘文監督の最新作「普通は走り出す」が、10月25日から東京・アップリンク吉祥寺で開催される「【異能・渡辺紘文監督特集上映】大田原愚鈍舎の世界」の1本として上映されることが決定した。
天願大介氏が命名した「大田原愚豚舎」は、2013年に映画監督・渡辺紘文と映画音楽家・渡辺雄司の兄弟によって旗揚げされた映画制作団体。渡辺兄弟の故郷・栃木県大田原市を拠点に独自の映画創作活動を展開し、精力的に作品を製作、発表、上映し続けている。長編「そして泥船はゆく」「七日」「プールサイドマン」「地球はお祭り騒ぎ」は、東京国際映画祭へ正式出品。「プールサイドマン」は「日本映画スプラッシュ部門」の作品賞、ドイツ・ニッポンコネクション「ニッポン・ヴィジョンズ審査員賞」を獲得するなど、国内外で高い評価を受けている。
「普通は走り出す」は、音楽と映画の祭典「MOOSIC LAB 2018」出品用に製作され、ロックバンド「トリプルファイヤー」とコラボレーションを果たした作品。松本まりか、萩原みのり、古賀哉子、ほのか、加藤才紀子、永井ちひろといった女優陣と渡辺監督本人が、「映画を観る意味、作る意味とは?」を問いながら、現実と虚構の世界を行き来する大田原愚豚舎版「8 1/2」ともいえる内容となっている。
「【異能・渡辺紘文監督特集上映】大田原愚鈍舎の世界」では、同作に加え、「八月の軽い豚」「そして泥船はゆく」「七日」「プールサイドマン」「地球はお祭り騒ぎ」をラインナップ。「渡辺兄弟がいなかったら今の自分はいない。そのくらいにお互いに刺激をしあった仲だと思う」と断言する今泉力哉監督(「愛がなんだ」「アイネクライネナハトムジーク」)は、「私とは作風が全然違うが渡辺兄弟のつくる映画にまだ触れたことがない人はぜひ触れるべきだ。笑えるし、考えさせられる。本当に豊かで笑える映画」と語っている。
劇作家で映画監督の山内ケンジ(「At the terrace テラスにて」「クソ野郎と美しき世界」)は「今現在、日本で最も面白く最も重要な映画作家、大田原愚豚舎」という賛辞を述べ、東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦氏は「大田原作品は単体で見て刺激を受けてもいいが、それだけで油断してはいけない。それぞれ独立した作品に見えても、すべてが繋がっているMCU的でゲースロ的な世界が大田原なのだ」と説明。「だから、並走するとハマって抜けられない。目下、いくつかの異なるフォーマットを発明し、それらを少しずつ純化発展させるという全く画期的な創作活動を続けている。これは本当に他に例を見ない。現在の日本の映画界に真に革新的で確信的な芸術家がいるかと聞かれたら、それは渡辺兄弟を置いて他にいないと、僕は断言する」とコメントを寄せている。
「【異能・渡辺紘文監督特集上映】大田原愚鈍舎の世界」は、10月25日からアップリンク吉祥寺で開催。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
室町無頼
【激推しの良作】「SHOGUN 将軍」などに続く“令和の時代劇ブーム”の“集大成”がついに来た!
提供:東映
サンセット・サンライズ
【新年初“泣き笑い”は、圧倒的にこの映画】宮藤官九郎ワールド全力全開! 面白さハンパねえ!
提供:ワーナー・ブラザース映画
“貴重な作品”が大量に無料放送! NEW
【“新・放送局”ついに開局!!】ここでしか観られない作品を、何度も堪能して!(提供:BS10 スターチャンネル)
意外な傑作、ゾクゾク!
年に数100本映画を鑑賞する人が、半信半疑で“タテ”で映画を観てみた結果…
提供:TikTok Japan
ライオンキング ムファサ
【脳がバグる映像美】衝撃体験にド肝を抜かれた…開始20分で“涙腺決壊”の超良作だった!
提供:ディズニー
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
トニー・レオンとアンディ・ラウが「インファナル・アフェア」シリーズ以来、およそ20年ぶりに共演した作品で、1980年代の香港バブル経済時代を舞台に巨額の金融詐欺事件を描いた。 イギリスによる植民地支配の終焉が近づいた1980年代の香港。海外でビジネスに失敗し、身ひとつで香港にやってきた野心家のチン・ヤッインは、悪質な違法取引を通じて香港に足場を築く。チンは80年代株式市場ブームの波に乗り、無一文から資産100億ドルの嘉文世紀グループを立ち上げ、一躍時代の寵児となる。そんなチンの陰謀に狙いを定めた汚職対策独立委員会(ICAC)のエリート捜査官ラウ・カイユンは、15年間の時間をかけ、粘り強くチンの捜査を進めていた。 凄腕詐欺師チン・ヤッイン役をトニー・レオンが、執念の捜査官ラウ・カイユン役をアンディ・ラウがそれぞれ演じる。監督、脚本を「インファナル・アフェア」3部作の脚本を手がけたフェリックス・チョンが務めた。香港で興行ランキング5週連続1位となるなど大ヒットを記録し、香港のアカデミー賞と言われる第42回香港電影金像奨で12部門にノミネートされ、トニー・レオンの主演男優賞など6部門を受賞した。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。