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「スパイダーマン」のMCU離脱報道にソニーが公式声明を発表

2019年8月23日 11:00

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ソニー・ピクチャーズが声明を発表
ソニー・ピクチャーズが声明を発表

[映画.com ニュース] シリーズ最新作「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」が「スパイダーマン」シリーズ最高のヒットを記録するなか、米ウォルト・ディズニーと米ソニー・ピクチャーズの対立が報じられ、今後の「スパイダーマン」シリーズに暗雲が立ちこめている。

発端は8月20日(現地時間)、米Deadlineが「スパイダーマン」の単独映画の権利を所有するソニー・ピクチャーズと、スパイダーマンの商品に関するすべての権利を所有するディズニーが今後のスパイダーマン映画への共同出資に関して合意に至らなかったため、今後のスパイダーマン映画をマーベル・スタジオが製作できなくなったと報じたこと。

すべてのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品でプロデューサーを務めたマーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長は、ソニー・ピクチャーズ作品である「スパイダーマン ホームカミング」「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」でも主導的な役割を果たしていた。この貢献に対し、もともと興行収入の5%を受け取る契約だったマーベル・スタジオを有するディズニーは、ソニー・ピクチャーズに両社が対等な立場で出資するという大幅な条件アップを要求。これをソニー・ピクチャーズのトム・ロスマン会長が拒否したため、交渉が決裂したという。

この報道を受け、ファンのみならずMCUでホークアイ役を演じるジェレミー・レナーも反応。自身のInstagramに「ソニー・ピクチャーズさん、スパイダーマンスタン・リーとマーベルに返していただけませんか。お願いします」と投稿し、スパイダーマンのMCU離脱に反対の意思を示した。

そんななか、ようやくソニー・ピクチャーズが公式声明を発表。金銭的な問題には触れていないものの、ファイギ氏がスパイダーマン映画から離れることを認めた。ソニー・ピクチャーズは声明内で、今回の報道は「誤解」であるといい、「大変残念ではありますが、次の『スパイダーマン』映画にケビン・ファイギ氏をリード・プロデューサーとして関与させないというディズニーの決定を尊重します。将来的にこの決定が覆ることを望みますが、今の彼はディズニーから与えられた案件で手一杯で、権利を所有しない作品に取り組む時間がないのです。これまでのケビンの働きに感謝し、示してくれた道を進み続けます」と、あくまでもディズニー側の意向に従った結果であることを強調している。

ソニー・ピクチャーズは「スパイダーマン」の映画化権を1999年に獲得。主人公スパイダーマンのみならず、「スパイダーマン」の原作コミックに登場する900近いキャラクターの権利を握っている。当時、マーベルは経営難から立ち直るために多くのキャラクターのライセンスを販売していた。その後、大半の権利を取り戻したものの、もっとも有名な「スパイダーマン」は取り戻せていない。

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