米ソニー・ピクチャーズが、米出版ハーパーコリンズの書籍を映像化
2019年8月3日 11:00

[映画.com ニュース] 米ソニー・ピクチャーズが、ハーパーコリンズの出版物の映像化を手がけることになったと、米バラエティが報じている。
FOX 2000で長年トップを務めたエリザベス・ガブラーは、米ソニー・ピクチャーズと複数年のファーストルック契約を締結した。FOX 2000といえば、「プラダを着た悪魔」「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」「きっと、星のせいじゃない」「オデッセイ」「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」「ドリーム」などを手がけてきた実写映画レーベルで、その大半がニューズコーポレーション傘下のハーパーコリンズの出版物を原作としている。
今年3月、ウォルト・ディズニー社による21世紀フォックス買収が完了すると、ピクサーやマーベル、ルーカスフィルムなどの超大作を抱えるディズニーはFOX 2000の閉鎖を決定。社長のエリザベス・ガブラーとFOX 2000のスタッフの動向に注目が集まっていた。
このたび、ガブラーはFOX 2000のスタッフを引き連れて新たな製作会社を設立。今年8月からソニー・ピクチャーズ向けに、ハーパーコリンズ原作の映像作品の企画開発をしていくことになった。
今回のファーストルック契約の締結にともない、ガブラーは「過去20年にわたり、わたしたちの部門はフィクションとノンフィクションの文芸作品の映画化で力を発揮してきました。ハーパーコリンズはわれわれの家族同然であると感じており、(ハーパーコリンズ)ブライアン・マーレイ最高経営責任者と彼の世界のチームと真のパートナーシップを結ぶことができて、光栄に思っています」とコメントを発表している。
すでに製作が行われているトム・ハンクス主演「News of the World(原題)」(ポール・グリーングラス監督)や、エイミー・アダムス、ゲイリー・オールドマン共演のスリラー「The Woman in the Window(原題)」といったFOX 2000作品は、ディズニーが配給することになる。
ちなみにハーパーコリンズは、英語圏ではペンギン・ランダムハウス、サイモン&シュスター、アシェット、マクミランとならぶ5大出版社のひとつとして知られている。
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