菅田将暉、舘ひろしらベテラン陣から“天才的演技”と絶賛の嵐「すごいな、今日の俺」
2019年6月26日 20:40
[映画.com ニュース] 三田紀房氏の人気漫画を実写映画化する「アルキメデスの大戦」の完成披露試写会が6月26日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、主演の菅田将暉、共演の柄本佑、浜辺美波、笑福亭鶴瓶、小林克也、橋爪功、田中泯、舘ひろし、メガホンをとった山崎貴監督が舞台挨拶に出席した。
世界最大級の戦艦・大和の建造をめぐるさまざまな謀略を描く。霧に映像を映し出す「ミストスクリーン」演出によって現れたタイトルと戦艦大和、そして各キャラクターの肖像。その霧が晴れると燃え盛る炎をバックに、菅田らが堂々とステージに登場した。天才数学者・櫂直を演じた菅田は「元々原作漫画が好きだったんですが、そこから後ろに火、目の前に水、こんなマッチョな空間に居るまでに発展していった(笑)。自分の映画を見る時、いつも色々なことを考えてしまうんですけど、(本作に関しては)『見てもらいたい!』と思える程、清々しい気持ちなんです」と作品の出来に自信をにじませた。
海軍少将・山本五十六役として参加した舘は「(菅田は)天才ですよ。本当に素晴らしい。この顔とスタイルで、あれだけ芝居が上手かったら、女にモテないわけがない!」と断言。さらに「舘さんにそれを言っていただけるのは嬉しいですね。(舞台挨拶が映る番組を)録画しよ」と菅田が切り返すと「初めて男に嫉妬を感じましたよ」と絶賛する。そして、ここから“ベテラン勢”による菅田への“べた褒め”が始まった。
「菅田君の楽曲『まちがいさがし』が大ヒットしていますが…」と前置きした小林は、「(劇中でも)声がすごく良いんでビックリしちゃった」と振り返り、橋爪は「映画を見て頂くと、菅田君の天才ぶりが本当によくわかる」と興奮気味に説明。「舘さんにモテると言われ、克也さんに声が良いと言われ……すごいな、今日の俺」と思いの丈を述べた菅田は、劇中で緊迫の対決を繰り広げる田中との思い出を語り出した。「泯さんから頂いた、すごく嬉しい言葉があって――2人だけのシーンがあるんですが、セッティングの最中に『今のカット、同い年の人としゃべっているみたいだった』と言ってくださったんです」と述懐すると、その言葉を受けた田中は、菅田の天才ぶりを認めながら「我を忘れてやっていましたから」と当時の状況を補足していた。
また、自身をモデルにしたキャラクター・大里造船社長の大里清役の鶴瓶からは、戦艦大和に関する真実が明かされた。「(菊の御紋の)金箔を貼ったのは、ウチの嫁の親父なんですよ。俺、ビックリしたんだよ。冒頭のシーンでそれが見えた時『あ、これか』と。そして、こんな役がきた――これも縁ですね」と告白すると、周囲は驚きの表情を浮かべていた。
「アルキメデスの大戦」は、7月26日から全国で公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。