薬物依存症の息子が突然帰ってきたら…「ベン・イズ・バック」J・ロバーツの熱演収めた本編映像
2019年5月25日 13:00
[映画.com ニュース] オスカー女優のジュリア・ロバーツが主演する「ベン・イズ・バック」(公開中)の本編映像が公開された。ロバーツと、「名探偵ピカチュウ」に出演しているキャスリン・ニュートンの共演シーンを収めている。
クリスマスイブの朝、薬物依存症の治療施設を抜け出した19歳のベンは、突然実家に戻り家族を驚かせる。再会の喜びもつかの間、一家が教会から戻ると家の中が荒らされ、愛犬が消えていた。昔の仲間の仕業だと考えたベンは愛犬を取り戻しに向かい、後を追った母ホリーはベンに付きまとう恐るべき事実を知る。
ベンを演じるのは、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」でアカデミー賞にノミネートされたルーカス・ヘッジズ。ルーカスの実父で、「ギルバート・グレイプ」「アバウト・ア・ボーイ」の脚本家として知られるピーター・ヘッジズが監督・脚本を手がけた。
公開されたのは、突然帰還したベンを見守りながらも、家にある薬を隠すホリーの姿を収めたシーン。表情からはベンを信じる思いの葛藤が現れており、娘アイヴィーにそれを指摘されてしまう。
本作について、ロバーツは「母親と息子の関係性が面白いと思ったの。母親の愛情がとどまるところを知らなくて、盲目的で、すごく強い。その関係性が、アイヴィーみたいに外野から見ている人間を際立たせる感じがいいと思った」と語る。自身も子どもがいるが、「私の子どもはまだ小さくて、サッカーの試合に勝っただの負けただのが一番の時期なので、大人になった子を持つ母親役は新鮮だった。すっかり成長して、自分の意見を持っていて、親とは別の生活があるっていう。面白い発見だったわ」と明かす。
ニュートンは、共演経験のあったヘッジズとオーディション段階から連絡を取り合っていたといい、アイヴィー役に決まった際には「思わず叫んじゃった。ルーカスは泣いちゃうし、私も泣いちゃって、夢みたいで」と喜びを振り返る。ロバーツの家を訪れるなど、共演者と関係を深めたそうで、「私すごいところに足を踏み入れちゃったなと。普通の映画じゃなかったわ、始めから優しさがあふれていた。まずはピーターとジュリアがいて、作品がある。見てもらえれば、そこに温かさが満ちているのが伝わると思う」と話していた。