藤原竜也×蜷川実花「Diner」撮影現場はアート&狂気全開!“美しき殺し屋”を描出
2019年5月24日 12:00

[映画.com ニュース] 藤原竜也と写真家で映画監督の蜷川実花が初タッグを組んだ異色サスペンス映画「Diner ダイナー」のメイキング写真が、撮影現場の様子とともに初公開された。藤原のほか玉城ティナ、土屋アンナ、真矢ミキ、奥田瑛二がアート全開のセットに集結。垂涎の料理を前に、衝撃的かつ狂気的なシークエンスを紡いでいった。
公開されたのは、東京・世田谷区の東宝スタジオで行われた貴賓室でのひと幕。元殺し屋の天才シェフ・ボンベロ(藤原)が店主を務める“殺し屋専用の食堂”に、東西南北のトップが親睦会を開こうと集ってくる。大胆でセクシーなマリア(土屋)、男装の麗人・無礼図(真矢)、一見穏やかな老紳士のコフィ(奥田)。蜷川監督が「美しい人、かっこいい人しか出てこないのは、私の映画の特徴かもしれません」と話すとおり、全員が個性的で危うげな美しさを放つ。そして、ボンベロと新人ウエイトレス・オオバカナコ(玉城)はフォーマルな服装で神妙に立っている。華やかな空気のなかには、抜き身のカミソリを向けられたかのような緊張感が漂う。
セットでは、VIPのみが使用できるゴージャスな貴賓室を創出。天井から床までアートが“爆発”しており、咲き誇る花々、ボンベロが手がける神々しい料理、物語のキーアイテムとなる超高級酒“ディーヴァ・ウォッカ”の優美なボトル彫刻など、どれも各界のトップクリエイターが手がけた超一級品がそろっている。
親睦会のメインメニューは、「アルティメット・セクスタプレックス」という耳慣れないハンバーガーだ。パティは牛、豚、鴨、小鹿、子羊、熊の6種を使用(スタッフ・キャスト間では熊肉が好評だった)を、金箔で覆われたバンズで挟み込み、上からナイフで貫くとともに周囲に生肉を薔薇のように散らしている。ボンベロに扮した藤原が、難解な料理名を淀みなく告げたのち、塔のようにそびえ立つバーガーを手際よく切り分けていく。実はこの料理、スペアが用意されていなかったが、藤原は「失敗は許されない」というプレッシャーを跳ね除け一発OK。現場を称賛の拍手が包み込んだ。

あることから豹変したマリアが、ボンベロの首根っこを掴んで引きずり倒し、その手にナイフを深々と突き立てるという戦慄のシーンも撮影された。蜷川監督の「こういうパターンも欲しい」という要求を受け、藤原は「わかりました!」と二つ返事で、いともたやすく実行してみせる。「今回は最初から実花さんにすべてを委ねよう、自己を解放して向き合おうと決めていました。細かいアドバイスを取り入れていくうちに、自然とボンベロというキャラクターを作り上げることができました」と、その信頼は絶大だ。
藤原は連日、過酷なアクションシーンにも身を投じていた。美しく飾られたセットは、殺し屋たちの死闘により儚く崩壊していく。ボンベロの真っ白なシェフ服は鮮血で赤く染まり、まとめていた黒髪も激しく乱れているが、そんな満身創痍の姿さえもセクシーだ。破滅しゆくものの美しさが、その場を覆いつくしていた。
「今回は『今までで一番かっこいい藤原竜也を私が撮らなければ!』というハードルを自分自身に設けて臨んでいます」(蜷川監督)。圧巻は、藤原のガンアクションだ。桜吹雪が舞い散るなかカウンターを滑走し、両手に構えた銃を撃ちまくっていく。足にロープを縛りつけ、アクションスタッフが引っ張るという手法で撮影されたが、勢い余って藤原がカウンターから床に叩きつけられてしまった。
現場全体が「まさか」と息をのむ。スタッフが駆け寄ると、藤原は立ち上がり、「大丈夫、大丈夫」と余裕の笑みを見せた。その後も、銃撃戦、肉弾戦、そしてワイヤーアクションを華麗な身のこなしで披露。蜷川監督は「もともとアクション映画を見るのは苦手」と公言しているが、今作ばかりは「こんなにアクションシーンでワクワクしたのは初めて。何度でも見たくなるような仕上がりになっていると思います」と自信をみなぎらせている。
「Diner ダイナー」は、ほか小栗旬、窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工、佐藤江梨子、金子ノブアキらが共演。7月5日から公開される。
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