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トリアー監督の問題作「ハウス・ジャック・ビルト」ジャンル別ポスター5種公開!

2019年5月21日 19:00

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血まみれの“何か”を引きずる姿も…
血まみれの“何か”を引きずる姿も…
(C)2018 ZENTROPA ENTERTAINMENTS31, ZENTROPA SWEDEN,SLOT MACHINE,ZENTROPA FRANCE,ZENTROPA KOLN

[映画.com ニュース] 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ニンフォマニアック」2部作などで知られる鬼才ラース・フォン・トリアー監督の新作「ハウス・ジャック・ビルト」のキーワードとなる、ジャンルに分けた5種のポスターが公開された。

物語の舞台は、1970年代の米ワシントン州。建築家になる夢を持つ技師のジャックは、あるきっかけからアートを創作するかのように殺人に没頭する。シリアルキラーが体験する5つのエピソードを通じて、“ジャックの家”が建つまでの12年間の軌跡を明かしていく。

第71回カンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門された際に、途中退出者が続出したにもかかわらず、上映終了後スタンディング・オベーションが鳴りやまないという賛否真っ二つの反応が見受けられた本作。「クラッシュ」のマット・ディロンがジャックを演じるほか、「キル・ビル」シリーズのユマ・サーマン、「アンダー・ザ・シルバーレイク」のライリー・キーオ、2月に亡くなった故ブルーノ・ガンツさんらが出演。あまりの過激さゆえ、アメリカではアメリカ映画協会(MPAA)が手を加えた修正版のみ正式上映が許されたが、日本ではレイティングR18+で無修正完全ノーカット版が公開される。

公開されたポスターは、MATERIAL(素材)、MUSIC(音楽)、ARTWORK(美術)、Serial Killer(連続殺人犯)にジャンル分けされ、ジャックのさまざまな顔が垣間見える。MATERIALは、建築家になる夢を持つジャックが、“理想の家“の”理想の素材“を考えながら真剣な眼差しで模型を見つめている。MUSICは、ボブ・ディランのコンサートツアーを記録した映画「ドント・ルック・バック」から、「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」のシーンがオマージュされている。

ARTWORKは、画家ウジェーヌ・ドラクロワによる「ダンテの小舟」をジャックと謎の男・ヴァージ(ガンツ)が再現。そして、Serial Killerの2種類には、怪しげな表情で鏡に向かうジャックと、血まみれの“何か”を引きずるジャックの姿が写されている。

複雑で濃厚な作品に仕上げたトリアー監督は「僕にとってシリアルキラーというのは、ある一つのジャンルを示す要素でしかない。これまでもずっと既存のジャンルから出発して、それと相反する内容になるような映画を作ってきたからね。そういう意味ではこの映画も本当の“シリアルキラーもの”ではないのさ。そもそもそれほど挑発的な映画だとすら思わないよ」と語っている。

ハウス・ジャック・ビルト」は6月14日から全国公開、R18+指定。

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