香取慎吾、自らの狂気&闇を封じ込めた「凪待ち」の撮影は「気持ちが良かった」
2019年4月23日 22:00

[映画.com ニュース] 香取慎吾と白石和彌監督が初タッグを組んだ映画「凪待ち」の完成報告会見が4月23日、都内で行われ、香取と白石監督のほか、キャストの恒松祐里、吉澤健、リリー・フランキー、プロデューサーの赤城聡氏が出席した。
本作で描かれるのは「喪失と再生」をテーマに掲げた重厚な人間ドラマ。主演の香取が扮するのは、パートナーの女性とその娘とともに宮城県石巻市で再出発しようとする男・郁男。平穏に見えた3人の暮らしが、小さな綻びが積み重なることによって、やがて取り返しのつかない事態を招いてしまう。
“堕ちる所まで堕ちきる男”という新たな役どころで挑んだ香取。「(役を演じるのは)辛かったですね。人の優しさがこんなに痛いものなんだと実感した撮影期間でした。自分以外の役の方から、優しい言葉をかけられるほど不甲斐なさを感じました」と告白しつつ、「あまり今までに見たことがない“香取慎吾”が見れるかもしれないんですけど、人は誰でも心の中に狂気、闇の部分を持っていると思います。そっち方向の僕としては、白石作品はすごく好き。突拍子もないことをやっているというよりも、自分がとても好きな部分をやっとできた。今このタイミングできたことがありがたいです」と胸中を吐露した。
そして、今まで演じてきた役のイメージを「一緒にいない相手のことを思って走り出す。そして、皆のところに行って正義をぶつけてしまう人物」と分析しながら、今回の郁男について「あの人のためにここは走らなければというタイミングで、必ず誰かの背中の後ろに隠れてしまう。こういう役はやったことがなかったので、気持ちがよかったですね」と語った香取。そんな香取を作品に封じ込めた白石監督は「(本作の前に)地上波では放送できないドラマを企画していたことがあったんです。企画成立とはならなかったので、オファーには至らなかったんですが……、もしそれが成立するのであれば、ぜひ香取さんにお願いしたいと考えていました」と打ち明けていた。
「このタイミングでお仕事ができて嬉しかったですね。初日のファーストシーンからずっとゾクゾクしっぱなし。(香取の芝居は)ゾクゾクを通り越して笑ってしまうほど。役所(広司)さんレベルの色気も感じました。また機会があったら是非お願いしたい」と白石監督が再タッグを誓うと、香取は「ずっとこの映画の公開を待ってました」としみじみと。「いつでも、誰でも、皆が前向きになれるということはないと思います。でも生きている限り、なんとか前を向かなくてはいけないんです。郁男の姿を見て、少しでも自分も前に進んでみようかなと思っていただけたら」とアピールしていた。
「凪待ち」は、6月に全国で公開。
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