武田梨奈、映画製作の醍醐味を再認識
2019年4月19日 18:16
[映画.com ニュース] 沖縄県全域で開催されている「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」で4月19日、「地域発信型映画 Supported by ひかりTV」として製作された「この街と私」(東京・葛飾区)と「いざなぎ暮れた。」(島根・松江市)が、那覇・テンブスホールで上映された。
毎熊克哉と武田梨奈が主演した「いざなぎ暮れた。」は、美保関町で古代から連綿と行われてきた国譲り神話を模した諸手船神事をモチーフに、借金の取立てに追われるホストとキャバ嬢が港町を駆け巡るロードムービー。4年ぶりに同映画祭に参加した武田は、「実はタイトルが3回も変わったんです。セリフも半分くらい変わりました。色々なものが変わって、どんどん面白くなっていきました」と明かす。そして、「すごく真剣にみんなで作り上げていったんです。久しぶりに映画作りっていいなあと思うことができました」と晴れやか笑顔をのぞかせた。
この日は、「いざなぎ暮れた。」に出演の「ネルソンズ」の青山フォール勝ち、岸健之助、和田まんじゅう、笠木望監督らも出席したが、サプライズで北海道在住の笠木監督の祖母が登壇。花束を手渡された笠木監督は感極まった様子だったが、「僕の想定ではもうちょっとドッカンドッカン笑いが起こるはずだったんですけどね」と強がっていた。
上原実矩主演、永井和男監督作「この街と私」は、バラエティ番組志望で制作会社に入社した主人公の美希が、ADを務める深夜帯のローカル番組への不満を漏らしたことで、逆にディレクターから街頭インタビューを任されるという設定。共演した川原克己(天竺鼠)、大溝清人(バッドボーイズ)、永井監督と登壇した上原は、「葛飾は高校の友だちが住んでいたので近い印象。現場に入って、改めて人と人の距離感が近いなあと感じました。撮影が4日間で、スケジュールが大変でした」とこぼすと、永井監督は「ちょっとディスられているんですかねえ」とタジタジだった。
「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」は、4月21日まで開催。
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