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松本穂香、中川龍太郎監督の最新作で主演! モスクワ国際映画祭に正式出品

2019年4月3日 08:00

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「わたしは光をにぎっている」に 主演する松本穂香
「わたしは光をにぎっている」に 主演する松本穂香
(C)2019 WIT STUDIO / Tokyo New Cinema

[映画.com ニュース] 「四月の永い夢」で知られる中川龍太郎監督の最新作「わたしは光をにぎっている」が今年公開されることが決定し、松本穂香が主演することがわかった。あわせて、本作がロシアで4月18~25日(現地時間)に開催される第41回モスクワ国際映画祭の特別招待作品として正式出品され、松本の主演作が初めて海外映画祭で上映されることになった。

20歳の宮川澪(松本)は両親を早くに亡くし、長野・野尻湖のほとりにあるこじんまりとした民宿を祖母と2人で切り盛りしていた。しかし、祖母の入院を機に民宿を閉めざるをえなくなる。澪は父の親友・京介を頼って上京し、彼が経営する都内の銭湯に居候しながら仕事を手伝うことに。映画監督の夢を持つ銀次や会社員の美琴ら銭湯の常連客たちと次第に親密になっていく澪だったが、やがて区画整理のため銭湯が閉店することを知る。

ドラマ「この世界の片隅に」で注目を浴び、「おいしい家族」「酔うと化け物になる父がつらい」など多くの出演作が控える進境著しい松本。「私たちの暮らす世界はとてもはかなくて、だからこそ美しいのだと、映画を通して改めて感じました。中川監督が紡ぐセリフは優しくて、映画の中に溢れる光はとても美しいです。いろんな視点から楽しんでもらえる映画になっていると思います」とコメントを寄せている。

海外の映画祭で受賞を重ね、東京国際映画祭への2年連続となる出品(「愛の小さな歴史」「走れ、絶望に追いつかれない速さで」)を最年少で果たした新鋭・中川監督は、「伝統的なものが高級な文化としてしか残らないのだとしたら、日本に暮らしている多くの高級なものとは無縁の僕たちは、この国で生まれ、生きていることの思い入れをどうやって守ったらいいのでしょうか。そんな思いをきっかけに、『子どものまんまでいたい』女の子が、自分の力でどうやって新しい居場所をつかみとるのかを描きました」と明かす。そして「この小さな物語が現代日本を舞台にした、ささやかな『魔女の宅急便』になっていますように」と願いをこめた。

さらに、第39回モスクワ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評家連盟特別表彰をダブル受賞した「四月の永い夢」に続く、同映画祭への2回目の出品に「モスクワの皆さんと再会できることが楽しみです。今の日本以上に先の見えない世情にあって、ロシアは街の様相も刻々と変わっていると聞きます。この映画が、まさに激動の隣国・ロシアの人々にどう受け止められるのか、ドキドキしています」と期待をにじませた。

わたしは光をにぎっている」は、今年全国で公開される。

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