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樹木希林さん“女優人生最後の出演作”となった独映画が8月公開 「茅ヶ崎館」の女将役に

2019年3月19日 19:00

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小津安二郎監督、是枝裕和監督が滞在し脚本を書いた宿の女将役
小津安二郎監督、是枝裕和監督が滞在し脚本を書いた宿の女将役
(C)Constantin Film Verleih GmbH/Mathias Bothor

[映画.com ニュース]2018年9月に亡くなった樹木希林さんの世界デビュー作であり、女優としての最後の出演作となったドイツ映画「Cherry Blossoms and Demons(英題)」が、8月から日本公開されることが決定した。「フクシマ・モナムール」のドーリス・デリエ監督がメガホンをとり、主演を務めるのは、ドイツ人俳優ゴロ・オイラーと日本人ダンサーの入月絢。樹木さんは、神奈川県茅ケ崎市に実在する「茅ヶ崎館」の女将役として出演を果たした。

本作は、酒に溺れ人生を見失ったドイツ人男性カール(オイラー)と、かつて彼の父と親交があった日本人女性ユウ(入月)が、人生を取り戻すために旅をする物語。18年4月にドイツでクランクインし、日本での撮影が行われたのは、同年の7月6~16日。カールとユウが訪れる「茅ヶ崎館」は、50年代に小津安二郎監督が滞在し脚本を書いた宿だ。近年では是枝裕和監督も脚本執筆のために訪れている場所だと知ったデリエ監督は、「フクシマ・モナムール」のジャパンプレミア上映後に「茅ヶ崎館」に宿泊。高齢の女将に、かつて小津監督が滞在した部屋を案内してもらった際に、本作のインスピレーションを得たようだ。

画像2

樹木さんが「茅ヶ崎館」を訪れたのは、小津監督の遺作となった「秋刀魚の味(1962)」の撮影時、杉村春子の付き人として現場に参加して以来のこと。本作のラストには、樹木さんが庭を眺めながら「ゴンドラの唄」を歌唱するシーンが使用されている。「いのち短し恋せよ乙女 朱き唇褪せぬ間に 熱き血潮の冷えぬ間に 明日の月日はないものを」と口ずさむ場面が、女優としての最後の映画出演となった。デリエ監督は、愛、喪失、家族、生きる事の美しさと残酷さを描いた本作において「(樹木さんの歌は)まるで彼女が私たちに遺してくれた最後のメッセージのようだった」と語っている。

「私は長年にわたり日本が誇る名女優・樹木希林の演技に魅了されてきました。『歩いても 歩いても』から始まる是枝裕和監督の作品群や、河瀬直美監督の『あん』などの彼女の演技がとても好きです」と明かすデリエ監督。「今回の役に関しては、彼女以外に考えられませんでしたので、彼女が今回の役を受けてくださった時には、深く深く光栄だと思いました。また本作で、樹木希林の最後の演技を見ることは、哀しくもあり、同時にとても美しさに満ちた体験となりました。本作中での樹木希林は、心温かく、オープンで、非常に情に厚い存在であり、それゆえに観客は彼女にぐっと心を掴まれ、強烈な感動を感じるのです」と思いの丈を述べている。

一方、入月は「ドーリス監督のその創作的で情熱的な姿勢にはいつも多大な刺激を受けています。彼女の日本へ対する愛情や探究心は、ひとりの日本人として真摯に感謝するものに値します。そして今作中で忘れる事ができないのは言うまでもなく樹木希林さんの存在です」と告白。「作中での存在感は勿論ですが、惜しくも遺作となってしまった事実、また日本へ紹介される大きな架け橋となって下さったこと、撮影中私達に残して下さったかけがえの無い体験や時間を思うと、感無量で言葉に詰まります。人への愛情、生きること、死ぬこと。人生という旅を深い深い部分で体験させられる映画です。是非多くの方にご覧頂ければと願っております」とコメントを寄せている。

Cherry Blossoms and Demons(英題)」は、8月からTOHOシネマズシャンテほか全国順次公開。

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