「とよはし映画祭2019」開幕! 療養中の園子温監督、愛情たっぷりのエールで祝福
2019年3月8日 21:30

[映画.com ニュース] 園子温監督がディレクターを務める「ええじゃないか とよはし映画祭2019」が3月8日、愛知・豊橋の穂の国とよはし芸術劇場PLATで開幕した。オープニングセレモニーには、アンバサダーの松井玲奈をはじめ、オープニング作品「家族マニュアル」の平田満、上映作品である「娼年」の三浦大輔監督と猪塚健太、「恋のクレイジーロード」の白石晃士監督と田中俊介(「BOYS AND MEN」)、プロデューサーの森谷雄らが登壇した。園監督は2月に心筋梗塞で倒れ、現在療養中。来場は叶わなかったが、ビデオメッセージを通して、手術後初めて公の場で元気な姿を見せた。
今年で3回目となる同映画祭は、豊橋でロケをした作品、愛知出身のキャストやスタッフが関わった作品など、ゆかりの深い作品を特集上映する。ビデオメッセージの冒頭で、園監督は「このたびは僕の体のことで、皆さんにご心配をお掛けしました。無事退院して、今は自宅で療養中です。本来なら豊橋にはぜひ行きたかったんですけど……、映画祭にうかがえなくてすみません」といい、「今回の映画祭の成功をあつくあつく祈っております。皆さんぜひぜひ、盛り上がって楽しんでください!」と愛情たっぷりのエールをおくる。そして、「僕はこれからも作品づくりに励んでいきます。来年こそニコラス・ケイジを連れて、僕のハリウッド映画デビュー作を映画祭で上映したいと思います」とコメントを寄せ、最後に「とよはし映画祭、万歳!」と締めくくった。
3年連続のアンバサダーとなる松井は「本当に今年はお客様が多いですね! すごい!」と目を輝かせ、「どんどん年を重ねるごとに、この映画祭が浸透していってるなと思いますので、今年も盛り上げて行きたいと思います!」と意気込む。平田は「このPLATの舞台には、お芝居では何度か立たせていただいたんですけど、まさか映画祭でここに立つとは思ってもみませんでした」と感無量の様子で、「映画や映像がこの地に根付いていってくれればと思います」と願いをこめた。

セレモニーに引き続き上映された、もう1つのオープニング作品「クソ野郎と美しき世界」のトークショーには、出演した満島真之介、馬場ふみか、冨手麻妙が登場。満島は「豊橋ロケでは、馬場ちゃんと一緒に街を走りまくって。“ただ走りに来た人たち”みたいになってた。大河ドラマ『いだてん』よりも走ってました!」と振り返る。その言葉に大きくうなずいた馬場は「園監督から『路面電車と同じスピードで走れ』って言われたんですよ」と、ムチャぶりを暴露。「ほとんど下着みたいな恰好で、洋服を着させてもらえなかった。でも、自己ベスト出ました」と明かし、会場を沸かせた。
さらに、園監督作品の助監督の経験がある満島は「(助監督として参加した)『ちゃんと伝える』は全編豊橋と豊川で撮影したんです。その頃はまだ、豊橋がたくさんの映画やドラマのロケ地になる前で。僕は(撮影の準備のために)商工会議所に毎日通って……」としみじみ。そして「数年経って戻ってきたらここは『映画の街なんで』みたいになってて、びっくりしました」と驚きを語り、最後に「沖縄から出てきて、本当に豊橋の方たちにお世話になって、たくさんの親たちがいるという感覚になった。豊橋に10年分の愛情をもらっているという感じです。僕の映画の故郷は豊橋。来年もまた来ますから!」と熱弁し、会場は温かな拍手に包まれた。
「ええじゃないか とよはし映画祭2019」は、3月10日まで開催。
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