恋のクレイジーロード 劇場公開日:2018年8月4日
解説 「不能犯」「貞子vs伽椰子」の白石晃士監督による短編バイオレンスラブコメディ。静かな田舎道を走るバスに、女装をしてシャベルを抱えた男が乗り込み、1人の乗客の頭をシャベルで叩き潰すと、赤信号でも走り続けるよう運転手を脅迫する。女装男の目的は乗客としてバスに乗っていたチューヤとスミレのカップルで、チューヤに一目ぼれしたと言う女装男が強引にチューヤと結ばれようとする中、バスはひたすら疾走を続ける。チューヤ役を名古屋発の男性エンタテインメント集団「BOYS AND MEN」の田中俊介、スミレ役を「ジムノペディに乱れる」の芦那すみれ、女装男役を宇野祥平がそれぞれ演じる。
2018年製作/18分/日本 配給:白石晃士と坪井篤史の映画狂人ロード
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2019年10月2日
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この映画におけるクレイジーという言葉が単純な意味合いすぎて、今の日本人大丈夫か?と心配になります。 まず監督の演出が単調なのと、全くのリアリティないやっつけ感溢れるカットの羅列。あまりに意味ない積み重ねでこっちが狂いそうになりました。 役者さんたちは大変だったろうと思いました。最近溢れてるよね、この手の映画。「聖なるもの」だったかな、
2018年8月31日
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私もチューヤンにブチられるなら本望や!! 支離滅裂もいいとこな女装殺人男のあまりの可笑しさに釘付けになった。 宙也にフラれた彼の純粋な涙には衝撃だった。何を泣いとんねん、何だお前エラいキチガイやなあ! 「いけー!チューヤーン!」とスミレが嗾けるシーンが好き。宙也は猟犬か何かか。 最後は、宙也とスミレの二人だけの愛の世界にグッと引き込まれそうになった。引き込まれる前に本編が終わってしまったのだけど。 行きはよいよい、帰りは怖い。あのまま二人どこまでも走っていくのだろうか。赤信号でもレッツラゴーやね。 観終えた後、ふと女装男の存在意義について考えてみた。 散々暴れまわった割には呆気なく宙也に追い出されスピーディーな退場。 その代わりとばかりにバラバラ死体の詰まったスーツケースと運転手にナイフを向けるスミレがいて、女装男っていなくても良かったのでは、むしろ最初から存在して無かったのではと思った。解釈が難しいけど。 メイキングで監督がベタベタに誉めまくっていた田中俊介は、ズバ抜けて上手いとは思えなかったけど確かに惹かれるのは分かる。 それよりやっぱり宇野祥平が素晴らしかった。 ウンコ出て良かったね、と心から思えた。
2018年8月12日
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アップリンクにて、メイキングと『暴力人間』との併映。本作の感想は正直、響くモノが薄かった。メイキングで、それこそ作成工程に対して勉強になったこと以外は、届かなかった。作品の時間的にも余りにも短いのでまるで予告編を作っているような感じだ。 それ以上に、この作品の併映されていた『暴力人間』の方が、断然その強烈な内容に全て持って行かれた。監督が何歳位の時に作ったのかは未調査なのだが、全てバランスの頂点に座った作品である。人間の悪の部分を、イレギュラーな環境ではなく、平々凡々な大学内で、これ程迄の胸くそ悪い作品に仕上げたその才能と持ってる運に手放しで賛辞を贈る。モキュメンタリーとしてのレベルの高さ、俳優陣の素人離れしたリアリティ溢れる演技と、演出。余りにも本気度が強すぎで、もう心が焼き尽くされかねない程の嫌悪感と、主人公達を憎悪する心が全てを支配していく心情をこうしてリリースしてあげなければ、気が狂ってしまいそうな心持ちである。それこそ『カメラを止めるな』での、ワザとの素人演技はそれなりの時間が必要であっただろうが、今作品もどれほどの稽古と準備期間を要したのだろうと驚嘆する。悪鬼の如くの数々の行為は、モキュメンタリーとはいえ、他の作品の類をみないほどのエスカレーション振りであり、この脚本と演出を思いついたときから人ではない悪魔に生まれ変わったと疑えないレベルである。フィクションとは言え、一定数の大学生の中に件のような悪魔が混じっているのだとしたら、この世界に希望は消え失せたと落胆すること請け合いだ。ラストのオチは、まぁぶっ飛んで、ああいう形にしなければ収拾がつかなかっただろうし、決して褒められるモノでもないが、ストーリーのダークさを考えれば、アクロバティックもやむを得まい。最上級の不快を映像化としてやってのけた監督及びスタッフ、キャストの非凡な才能に賛辞を贈りたい。