恋するけだもの
劇場公開日:2020年12月4日
解説
「貞子vs伽椰子」の白石晃士監督が、2018年の自主製作短編「恋のクレイジーロード」を長編映画として自らリブートしたバイオレンスラブコメディ。過去を隠して田舎町の工務店で働き始めた内気な青年・宙也は、同僚たちから暴力を振るわれる日々を送っていた。町では近頃「男が関西弁の女装男に声を掛けられ、交際を断ると殺される」という都市伝説がささやかれていた。ある日、宙也は好意を寄せている同僚・栞から、一緒に逃げようと持ち掛けられる。彼女によると工務店の人間は人殺しで、宙也もいずれ遊び半分で殺されるという。2人は町外れのスナックで落ち合う約束をするが、逃亡に気づいた工務店の社長や同僚が彼らを追う。そんな中、噂の女装男が現れ宙也に一目ぼれしたことから、事態は思わぬ方向へと展開していく。短編に続いて「デッドエンドの思い出」の田中俊介が主演を務め、「俳優・亀岡拓次」の宇野祥平が女装男・江野祥平を怪演。
2020年製作/86分/日本
配給:白石晃士と坪井篤史の映画狂人ロード
スタッフ・キャスト
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白石晃士監督は「道を踏み外してしまった人」に強い愛着や共感、もしくは憧れを持っている映画作家だと思っているが、本作はまさに「道を踏み外してしまった人」すなわち“外道”しか出てこない快作だ。
どいつもこいつもやることなすことが基本的にクソなので、不快に感じる人がいてもなんの不思議もない。しかし、だ。どれだけ間違ったことをしていようが、彼らにはそれぞれの美意識や価値観や信念があって、だからこそほとばしる感情があって、感情のほとばしりに優劣なんてあるでしょうか??と、なんだかムチャクチャ高いテンションで問い詰められているような、そんな映画なのである。
残念ながら本作のもとになった短編『恋のクレイジーロード』は未見なので比較できないのだが、宇野祥平演じる女装の男が、マジで怖いし、マジで哀しいし、マジで可笑しい。観ている方も恐れと戸惑いと笑いが渾然となり、一体自分がどういう感情を感じているのかしっちゃかめっちゃかで脳内は酩酊状態なのになんでか楽しい。こんな映画白石監督にしか撮れないよ!と、いま思い出しても興奮が蘇って冷めやらない。
異物感満載の江野さんがネトネトしてて独特。
後味は◎でしたが、最初のシーンが嫌すぎて…。
2022年9月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
チューヤ演じる田中俊介さんが本当素敵すぎて言葉にならなかった。ずっとチューヤを観ていたかったしで言葉にならなかったです。豹変するチューヤに拍手。
この作品はストーリーも面白くて演者さんも良くて面白い作品聞かれたらまず『恋するけだもの』をオススメしたいです。
2021年3月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
会社の同僚から暴行を受けていた宙也と男に声を掛ける女装男がバケモノの様になり暴れる話。
どいつもこいつも暴力的で人殺しを何とも思わないような奴らばかりのホラーだが、意外とハマった。