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農業や漁業に奮闘する人々を応援するご当地ムービー第2弾。
今回の舞台と産業は…
アメリカ帰りの農林水産省の役人・神野恵子は地域調査官として日本の産業の実態をリサーチする為に淡路島へ。
玉ねぎ作りや海苔養殖を紹介されるも、「大変ですね~」「こういうのがあるから日本の産業の将来は明るいんです」「頑張って下さいね」などと何も知らない閣僚らしい型通りの労いと楽観視だけで、当事者たちのひんしゅくを買う。
実際は問題山積みの現場。何か新しい手を加えないと明日をも知れぬほど。
やがて問題と関わる人々の苦悩や関係を知った神野は事の打開に奮闘するようになる…。
前作もド定番だったが、今回も文部科学省ならぬ農林水産省推薦の教科書映画。紹介される産業やら淡路島の魅力やら展開やら。
今一つ物足りず、深みも無いが、分かり易く見易い。もうそれがこのシリーズのウリだろう。
クールな役や個性的な役が多い栗山千明の珍しいサクセス・ヒロインは新鮮。ただ、前作の“金ちゃん”みたいなキャラ個性には乏しい。
深く関わる事になる兄弟。
東京から戻り、亡き父親の跡を継いで玉ねぎを作る岳志。
家を出、海苔養殖に精を出す渉。
山と海に分かれた兄弟。分かれたのはその関係性も。父親が亡くなってからその跡継ぎの事、各々が従事する仕事の事で長らく口も聞かない確執。
話もこの兄弟の和解が主軸に据えられるのだが、その決定的な原因とかちと不鮮明で、見方によっちゃあ2人してただ意地張ってるだけのようにも。もうちょっとここら辺も深み欲しかった所だが…。
山と海に分かれた兄弟なんて言うと“フランケンシュタインの怪獣”みたいだが、確執や無骨さもまんざらではなく。桐谷健太と三浦貴大の兄弟役が自然としっくり来る。
“かいぼり”が昔行われていた事を知る神野。
日本の伝統的な管理法で、池や沼の水を抜き、日干しにする。水は海に流し、微生物やミネラルがそこで分解・昇華され、風に乗って山へ。その栄養素を含んだ土壌が地を豊かにする。
山が海を育て、海が山を育む。
長い目や小さな小さな要素レベルだが、壮大な自然のサイクル。
これは素敵だった。
それは人間関係でも同じ。
産業はとてもとても一人では無理。
誰かの協力を得て、また誰かに手を貸しながら。
山も海も業種も関係ない。そうやって作られていく。
それを体現した皆一緒になってのかいぼりシーンはハイライト。
淡路島の美しい風景や特産も知れた。
イザナギとイザナミ、天照大神の言い伝えの日本神話や人形劇まではちょっと欲張りだったかな。人形劇を習う谷村美月のパートが勿体なかった。
役目を終えた神野に新たなお役目。波乱を呼ぶ子? それとも、神野(の)恵みの子…?
まあちょっと無理矢理なご都合主義だけど、今回も程よく美味だった。