ピース又吉、神隠しテーマの脚本映画「凜」公開「今は綾部が消えてしまった」
2019年2月23日 15:33

[映画.com ニュース] 芥川賞作家のピース・又吉直樹が原作・脚本監修を務めた映画「凜 りん」の公開記念舞台挨拶が2月23日、東京・イオンシネマ板橋で行われた。2007年に執筆し、相方の綾部祐二らと出演もした舞台の脚本がベース。「(映画化の時点で)11年もたつんやって感じ」と万感の思いを口にした。
神隠しの伝説が残る村に、東京から転校生が来たことで起こる怪事件を描くミステリー。この日登壇した佐野勇斗、須賀健太、亀田侑樹、櫻井圭佑と対面し「学生服を着てないんや。皆、洗練されたお兄さんやと思った」とボケ気味の感想を語った。
それでも、映画に関しては「皆の体を通して物語になった時に、違ったものに見えた。皆さんの若さ、パワーが伝わってくる作品でうれしかった。素晴らしい」と絶賛。池田克彦監督は、「脚本の打ち合わせをした時、登場人物への愛情を感じたので、そこだけは失わないようにしようと思った」と感激の面持ちで話した。
主演の佐野は、「約1年前に撮ったので、ついに来たかという気持ち。脚本の第一印象は純粋に面白くて、監督やキャストの力が集結して、めっちゃオモロいやんとなった」と自信だっぷり。「最後まで見逃せないっすよ」と続けたが、オチまで言ってしまいそうになったところを須賀らに止められ、「やべえ、すいません」と謝った。
舞台にも別の役で出演していたはんにゃの金田哲は、「11年後の映画化は光栄。(映画の設定の)100年に1度の事件が、10年で2度起きた」と大喜び。そこで又吉が、「まだ舞台の頃はピースもはんにゃも世に出ていなかった。綾部は今は消えてしまった…」とニューヨーク留学中の相方をネタにボケ、きっちりと笑いを取っていた。
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