岡田准一、土方歳三に! 原田眞人監督「燃えよ剣」に柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介、伊藤英明
2019年2月11日 05:00
[映画.com ニュース] 国民的作家・司馬遼太郎氏による伝説の幕末小説「燃えよ剣」が、実写映画化されることになった。「関ヶ原」の原田眞人監督&岡田准一の再タッグが実現し、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介、伊藤英明といった豪華キャストが名を連ねている。
新選組副長・土方歳三を主人公に、近藤勇、沖田総司といった新選組の志士たちの人生と、彼らが生きた激動の時代“幕末”を描いた「燃えよ剣」。1962~64年に「週刊文春」で連載され、64年の刊行から現在までの単行本、文庫を合わせた累計発行部数が500万部を突破した大ベストセラーだ。66年には、市村泰一監督によって実写映画化されている。
土方歳三を演じることになった岡田は「身に余る大役」と話しながら、「『関ヶ原』に続き日本の変革の1つです。変革の時代を演じることは、やりがいのあるタフな作業になりますが、共演者の皆さん、スタッフの皆さんとこの作品を乗り越えて行きたいと思います。土方歳三の人生を覚悟と畏敬を持って楽しんで演じたいです。」と意欲十分。原田監督は、そんな岡田に対して「超一流の武芸者が俳優のふりをしているような人。今回は主役の土方歳三のみならず土方が絡むすべての剣技の構築・指導も委せている。映画史上最高の土方歳三、時代劇史上最高の立ち役が生まれると、私は信じている」と厚い信頼を寄せている。
岡田、鈴木、山田と初共演を果たす柴咲は、土方と惹かれあうヒロイン・お雪役。時代劇への参加は、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」以来となり「司馬遼太郎さんの長編歴史小説のオリジナルキャラクターであるお雪を、時代に翻弄されながらも凛として生きる女性として、素直に表現できればと存じます」と語る。NHK大河ドラマ「西郷どん」の徹底した役作りも話題になった鈴木は、新選組局長・近藤勇役に挑戦。「何者でもない。侍ですらなかった若者たちが、いかにしてあれだけの力を持ち、畏怖される集団になっていったのか。仲間さえも殺してまで作り上げたかったもの、守りたかったものとは何か。映画という別の世界で、近藤勇という一人の男として再びあの時代に入り込み、欲も恐れも友情も、全て肌で受け止めながら生きてみようと思います」と話している。
新選組一番隊組長・沖田総司役に息吹を注ぐ山田は「僕にしか出来ない表現で沖田を描きたいと思っていますし、原田監督、そして先輩の岡田君と共演するのは初めてで、先輩方の背中を見て、この作品の中で多くのことを吸収して、沖田を生き抜きたいと思います」と告白。新選組初代筆頭局長として知られる芹沢鴨役の伊藤は「岡田君が演じる土方に対して、全力で対峙したいと思います。一緒にお芝居ができるのが本当に楽しみです」と思いの丈を述べている。
原田監督は「『燃えよ剣』は激流を生きる人間の営みをスケール感とともに描いている」と説明し、盟友・岡田、そして初タッグを組む柴咲、鈴木、山田、伊藤の布陣について「このケミストリーは最強だ」と自信をにじませる。「司馬人類学講座を半世紀に渡って学んだ生徒として、私は、BARAGAKI土方歳三がBROKEN SAMURAIになりUNBROKEN SAMURAIに至る物語を、紡ぎたいと思う。芝居はナチュラル、剣技はリアルをモットーに、世界勝負の本格的時代劇を目指したい。とはいえ『リオ・ブラボー』と『グッドフェローズ』を心に抱いて現場に挑むことになる」とコメントしている。
「燃えよ剣」の撮影は2~4月、京都、滋賀、岡山などを中心に行われる予定。新選組史上名高い「池田屋事件」が起こった旅館・池田屋をオープンセットで当時のままに完全再現する。東宝とアスミック・エースの共同配給で、2020年に全国公開。
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