リオ・ブラボー
劇場公開日 1959年4月22日
解説
テキサス州の南端リオ・ブラボーのある酒場で揉め事が起き、無頼漢ジョーが丸腰の男を撃ち殺した。保安官チャンスはジョーを投獄するが、ジョーの兄は殺し屋を雇い、町を封鎖してしまう。孤立したチャンスは僅かな仲間と共に壮絶な戦いに挑むことに……。「赤い河」のジョン・ウェインを主役に選び、多くの古いスタッフたちを集めて作られた、ホークス監督言うところの『本物の西部劇』は大成功を収めた。
1958年製作/141分/アメリカ
原題:Rio Bravo
スタッフ・キャスト
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2020年5月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ハワード・ホークス監督×ジョン・ウェインによる古き良き正統派西部劇。やはりスクリーンで観るクラシック西部劇は極上。ロケーションからセット、衣装など、全てが最高な西部劇の世界。そんな極上の雰囲気をスクリーンで味わうことは、この上ない至福のひと時。しかも映画館にひとり、貸切状態という思わぬ幸運。
ジョン・ウェインの西部劇はかなり久しぶりに鑑賞。やはりこれぞ正義漢という様な天下一品の主役の風格。他の保安官仲間達もみんな良いキャラをしていて最高だった。クライマックスの銃撃戦のダイナマイトには笑わされた。全体的にも笑いどころが多くて面白かった。朗らかな幸せな気持ちになれる古き良き時代の心和む正統派西部劇だった。
昔見た映画。ダイナマイトを持ち出す爺さん。大スター2人を差し置いて最も記憶に残っていた。改めて見ると、ディーンマーティンの自信なさげで情緒不安定な演技が目をひく。そんな彼が歌いだすライフルと愛馬の歌唱力に改めて驚かされる。ジョンウェインも不器用でシャイな親父を演出と、徹底した娯楽作品としてよくできている。
2018年9月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
見事な筋立て
ジョンウェインに当て書きのような保安官の主人公
悪との対決を縦糸に、アル中に苦しむ保安官助手の立ち直りを横糸にして、そこに若きガンマン、コメディリリーフの老人、ホテルの亭主、そして女賭博師とのロマンスも織り込んで、それぞれのエピソードを適度な分量と手際の良いテンポで捌く
美しい皆殺しの歌のトランペットや、保安官詰所での歌のシーンの使い方!
もちろん最後の決戦シーン!全く素晴らしい
文句のつけようがない見事な西部劇
これぞマスターピースだ!
悪役の親玉は、逮捕されなければ後にテキサスの大地主、ジャイアンツの主人公の親父になってもおかしくない
そう思うとまた面白い
2018年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
西部劇の斜陽の原因は勧善懲悪の世界観とされるが、現代劇でもその世界観は受け継がれている。本作はその痛快傑作だが、痛快さが仇なのではないか。現代劇では、ビジネスの成功は痛快だが、善の勝利は犠牲が多く、争い自体が悼まれる。西部劇も作を重ね、なぜ善が追い詰められ、戦いを強いられるのかという苦悩が浮上する。本作でも主人公は、夕陽に佇む。
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