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ウェス・アンダーソン監督作常連の美術監督は「ビール・ストリートの恋人たち」に何をもたらしたのか?

2019年1月29日 17:00

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70年代のニューヨーク・ハーレムを色鮮やかに再現した
70年代のニューヨーク・ハーレムを色鮮やかに再現した
(C)2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.

[映画.com ニュース]「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督最新作「ビール・ストリートの恋人たち」の場面写真が公開された。50年前の米ニューヨークの街ハーレムを再現した、ジェンキンス監督こだわりのセット美術をとらえている。

幼い頃から共に育ち、強いきずなで結ばれた19歳のティッシュ(キキ・レイン)と22歳の恋人ファニー(ステファン・ジェームズ)。幸せな日々を送っていたある日、ファニーが無実の罪で逮捕されてしまう。ティッシュと家族はファニーを助け出そうと奔走するが、さまざまな困難が待ち受けていた。第91回アカデミー賞では、レジーナ・キングが助演女優賞にノミネートしたほか、脚色賞、作曲賞の計3部門の候補となっている。

ムーンライト」では、強く降り注ぐ太陽の光、木々の緑、青い月の光に照らされたビーチの姿を印象的に描いたジェンキンス監督。本作では、70年代ニューヨークのイメージによく使われるくすんだ色味ではなく、ラブストーリーの感情の動きに寄り添う、ハイコントラストな色調を用いている。

本作で美術を手がけたマーク・フリードバーグは、これまでウェス・アンダーソン作品「ライフ・アクアティック」「ダージリン急行」や、ニューヨークを舞台にした「脳内ニューヨーク」「ワンダーストラック」などでも美術を担当してきた。本作については「70年代のハーレムで主人公たちが直面していた経済的な状況は、若きカップルであるティッシュとファニーのラブ・ストーリーを語る上で重要な文脈となっていた。ティッシュが生まれ育ったリヴァーズ家と、すでに独り立ちし、アーティストとして生きるファニーが暮らす家、それぞれに明確なビジョンを持って美術に落とし込んでいった」とポイントを紹介する。

具体的には「母シャロンの愛情にあふれるリヴァーズ家には、家庭的豊かさがある。ただ、居住年数20年くらい経つが資金不足でリフォームもできていないという経済状況も表す必要があって、複雑だった」と明かし、改装工事を行うため空き家になっていたアパートメントを見つけ、リヴァーズ家の内装を一から思い描いた通りに作り上げた。

ファニーの住むアパートメントは、22歳の駆け出しのアーティストが生活する現実味を出すため、リサイクルショップで買えるようなビンテージの家具がそろえられ、壁にはあえてひびを入れるというこだわりも。このアイディアを実践したフリードバーグに対し、ジェンキンス監督は「このキズによって、一世紀以上も存在しているようなアパートに見えてきたんだ。映画では誰も気づかないかもしれないけれど、マーク(・フリードバーグ)にとっては必要不可欠な傷だったんだよ」と、美術が映画の世界観に与えた影響の大きさを明かしている。

場面写真の中には、古いバスタブに板を乗せダイニングテーブルとして使っている様子が写されているほか、ティッシュとファニーが相合傘で歩く路地裏に停まるクラシックカーなど、ジェンキンス監督とフリードバーグの美意識が随所に散りばめられている。

ビール・ストリートの恋人たち」は、2月22日から全国公開。

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