「ヘレディタリー」は「近年のホラーで頭ひとつ抜けている」!“専門家”が見地を披露
2018年11月20日 17:00
[映画.com ニュース] 全米の批評家から絶賛を集めるホラー映画「へレディタリー 継承」のトークイベントが11月19日、都内で行われ、映画・音楽ジャーナリストの宇野維正氏、タレントの奥浜レイラが出席した。
本作は、家長である祖母の死をきっかけに、さまざまな恐怖に見舞われる一家の姿を描く。「シックス・センス」「リトル・ミス・サンシャイン」のトニ・コレットが主演し、本作で長編デビューを果たしたアリ・アスターが監督・脚本を務めた。
宇野氏は、「ムーンライト」「レディ・バード」などを手がけた気鋭のスタジオ「A24」が製作したことに着目し、「アート寄りで今風のホラーという先入観を持って見たのですが、かなりストレートなホラーでした。いろいろな方が言っているが、60年代、70年代のホラー映画の名作のような映画になっていたことに面食らいました」と本作を絶賛。もともとホラー映画が好きだという奥浜も、「最近は音で脅かされるようなアトラクション系のホラー映画が多いのに対し、本作は正体を現さない“何か”がとにかく恐ろしくて、精神を支配されていく感覚に、『私が求めていたホラーはコレだ』と思えました」と感想を述べた。
さらに、宇野氏は「何も起きていないなかで、何かが起きそうな予感がずっと続きます。登場人物の後ろ側で、実はいろいろなことが起きています。観客をここまで不安にさせる映画は今までありませんでした」と本作の特徴を解説。「監督は間違いなく強烈な映画マニア。『エクソシスト』や『オーメン』などの影響を受けながらも、ホラー映画監督にしては珍しく完全主義者的で、とにかく作り込むのです。非常に面白い監督が登場しました」とアスター監督の手腕を称えた。
最後に、宇野氏は「2度見るといろんな発見があるし、散りばめられた伏線を楽しむ作り方を明確にしている」と再度じっくり鑑賞することをすすめ、「近年面白いホラー映画がたくさん出ていますが、本作は頭ひとつ抜けていると思う。全部監督の意図通りに細かく作り込まれているので、完成度が高く、作品に対して信頼が増していくばかり」と改めて本作を評した。
「ヘレディタリー 継承」は11月30日から全国で公開。
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