「クリード」続編監督が明かす「ロッキー」シリーズの心象
2018年11月12日 14:00

[映画.com ニュース] 「ロッキー」シリーズを新たな主人公アドニス・ジョンソンの物語として復活させ、全世界興収1億7356万ドルを記録した「クリード チャンプを継ぐ男」の続編「クリード 炎の宿敵」を手がけたスティーブン・ケイプル・Jr.監督が、本作のテーマについて語った。
ライアン・クーグラー監督が手がけた「クリード チャンプを継ぐ男」は、ロッキー(シルベスター・スタローン)のライバルであり盟友であったアポロ・クリードの息子アドニス・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)を主人公とした物語。続編では、「ロッキー4 炎の友情」で、アドニスの父であり、ロッキーの盟友だったアポロを葬ったイワン・ドラコ(ドルフ・ラングレン)の息子ヴィクトル(フロリアン・ムンテアヌ)が登場し、アドニスが因縁の対決に挑む。
ケイプル・Jr.監督は、前作をヒットに導き、「ブラックパンサー」も手がけたライアン・クーグラー監督から指名されてメガホンをとった。スタローンやジョーダンと会ったときのことを振り返ったケイプル・Jr.監督は「マイケル(・B・ジョーダン)はもちろん、シリーズを40年間やっているスライ(スタローン)でさえ、どれほど作品にコミットしているかを実感した。彼らと作品を築けるなんてとてもクールだと感じたんだ」と印象を明かす。「マイケルの出演作で初めての続編だったから、誰もが『1作目よりもより良いものにしよう』という高いモチベーションで臨んでくれた。みんなを見ると、僕も同じくモチベーションが上がった」と撮影に臨んだ心境を語った。
もともと前作と「ロッキー」シリーズのファンだったといい、「僕が興奮したのは、その2つの作品をどのように合わせていくかということだ。イワン・ドラゴが戻ってくる。それはストーリーに素晴らしいものをもたらすと思った。彼の存在により、物語はある意味ではジャンル的に、一方ではキャラクター中心の作品になりうる。今作は、彼のこれまでの物語がわざとらしくなく、自然に感じられる形でストーリーの背景にあるんだ」と説明する。
本作とトーンの異なる「ロッキー4 炎の友情」をミックスさせるという試みについては「一種の挑戦で、そして僕がこのプロジェクトをすごくやりたかった理由の1つだ」とこだわりを明かす。
「『ロッキー4 炎の友情』での重要なシーンの1つは、悲しいことだけどアポロ・クリードが死ぬこと。それによって、物語は原点回帰のようなものを迎えるんだ。イワンは(アポロの命を奪ったことで)避けて語ることはできない、ある意味アイコニックなキャラクターとなった。そんな彼を、よりリアルな姿で『ロッキー』の世界にカムバックさせたかったんだ。『ロッキー』と『ロッキー2』を見たらわかるように、全ては人間関係について描かれていて、ファイトはメインではなかった。それは本作でも最も重要なことだった。『クリード チャンプを継ぐ男』もそのカテゴリーで、この作品はちょっと青春ストーリー、もちろんスポーツのテーマもある。今作でもそれを維持しようとするのは本当に難しかったよ」。
本作のテーマについては「すべては家族のドラマについてだ。1人の人間についてだけじゃない。誰がその人を支えているかということなんだ。『誰が本当に頼りになるのか? 最終的に、リングに上がる前、そしてリングを降りるとき、誰が支えてくれるのか?』ということ」と、人間関係のドラマも色濃く描かれていることを示唆した。
「クリード 炎の宿敵」は2019年1月11日から全国公開。
(C)2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
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