スパイク・リー監督、「スパイダーマン」スピンオフ監督からの離脱を表明
2018年10月31日 11:00

[映画.com ニュース] 「オールド・ボーイ」以来5年ぶりの監督作となる「BlacKkKlansman(原題)」で第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門グランプリに輝き、復活を印象付けた名匠スパイク・リーが、かねて監督候補に挙がっていた「スパイダーマン」シリーズのスピンオフ映画「ナイトウォッチ(仮題)」から離脱したことを明かした。
スパイダーマン・ユニバースの拡大を図る米ソニー・ピクチャーズは、11月2日から全国公開される第1弾「ヴェノム」を皮切りに、ジャレッド・レト主演でバンパイアヒーローの孤独な戦いを描く「モービウス(原題)」、“女性版スパイダーマン”として愛される人気ヒロインが主人公の「シルク(原題)」など数々のスピンオフ企画を進めている。
「ナイトウォッチ」もその一環として昨秋、製作準備に入ったという噂が浮上。今年3月には、Netflixのマーベル・ドラマ「ルーク・ケイジ」でショーランナーを務めるチェオ・ホダリ・コーカーが脚本を執筆、リー監督がメガホンをとると報じられたものの、その後は続報が途絶えていた。
米Screen Rantの最新インタビューで、同作の監督に決まったというのは事実かと問われたリーは、「ノー」ときっぱり否定。それ以上コメントしなかったため、企画自体が白紙になったかどうかも含めて進捗状況は依然不明だが、リー監督は同じくマーベル・コミックスの人気ヒーローを主人公にした映画「ブラックパンサー」の驚異的な成功に触れ、「あれはまさしくゲームチェンジャーだよ。過去には黒人監督がメジャースタジオの大作を手がける際、デンゼル・ワシントンやウィル・スミス、サミュエル・L・ジャクソンといった世界的人気スター主演で、海外市場でのヒットが確実でなければダメ、という絶対条件が課されたものだけど、知名度のあるスターが誰一人として出ていないにも関わらず、あれほどの成功を収めたわけだからね。黒人映画でも世界で十分通用するってことが証明された今、未知数だった可能性が一気に広がったように感じるよ」と、黒人監督としての未来に向けた展望を熱く語った。
「ナイトウォッチ」から離脱したとは言え、「ブラックパンサー」の世界的ヒットに刺激を受けたリー監督が、スーパーヒーローものという新たなジャンルに挑戦する日はそう遠くないのかもしれない。
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