誘拐事件に引き裂かれた少年少女を描く「シシリアン・ゴースト・ストーリー」12月22日公開
2018年9月14日 10:00

[映画.com ニュース] 第70回カンヌ国際映画祭批評家週間のオープニングを飾った「SICILIAN GHOST STORY(原題)」が、「シシリアン・ゴースト・ストーリー」の邦題で12月22日から日本公開されることが決定した。1993年にシチリアで起きた実際の誘拐事件をもとに描く、少年少女の幻想的なラブストーリーだ。
物語の舞台は、美しい自然が残るシチリアの小さな村。13歳のルナは同級生のジュゼッペに思いを寄せていた。2人の仲が深まろうとした矢先、ジュゼッペは突然失踪してしまう。周囲の大人たちが口をつぐむなか、ルナは懸命にジュゼッペの行方を追う。
イタリアの主要映画賞を多数受賞し、日本の「イタリア映画祭2018」でも上映された本作。この美しくも切ない恋物語のメガホンをとったのは、第66回カンヌ国際映画祭批評家週間で「狼は暗闇の天使」がグランプリに輝いたファビオ・グラッサドニアとアントニオ・ピアッツァのコンビだ。また、「グレート・ビューティー 追憶のローマ」のルカ・ビガッツィが撮影を担当し、光と闇を豊かに映し出す。
少年ジュゼッペ役を務めるガエターノ・フェルナンデスは、端正な顔立ちで作品の世界に美しくたたずむ。事件の真相を追う少女ルナ役に扮したのは、意志の強さを感じさせる瞳が印象的なユリア・イェドリコブスカ。互いに映画初出演ながら、純粋な心を持った少年少女をみずみずしく演じた。
「シシリアン・ゴースト・ストーリー」は、12月22日から東京・新宿シネマカリテほか全国で公開。
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