巨匠・木村大作79歳、インスタ始めました 初投稿用に岡田准一らを写真撮影
2018年8月28日 06:00
[映画.com ニュース]日本を代表する名キャメラマン・木村大作による監督第3作「散り椿」の完成披露試写会が8月27日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、木村監督をはじめ主演の岡田准一、共演の西島秀俊、黒木華、池松壮亮が舞台挨拶に出席した。
直木賞作家・葉室麟氏の同名小説をもとに、「劔岳 点の記」「春を背負って」などの木村監督が時代劇に初挑戦。享保15年、藩を追われた瓜生新兵衛(岡田)が、死の床に伏した妻・篠(麻生久美子)の最期の頼みを受け、宿敵・榊原采女(西島)を助けるべく故郷に戻る姿を描いた。
この日は木村監督が、今作プロモーションの一環で、79歳にして初めてInstagramを開設したことを発表。初投稿用の写真を壇上で撮影することになり、木村監督自らがスマートフォン片手に、客席を背にした岡田らに指示を飛ばした。「俺がワーッと言ったら、ハーイと手を挙げて!」と現場さながらの大声で注文するが、「普段はガラケーだから……」とスマホの操作に悪戦苦闘。会場の女性客からは、親しみを込めた「大ちゃん頑張れー!」という声援が飛び交っていた。
ようやく撮影を終えた木村監督は、「いっぱいさ、フロアっていうの? フォロワー? それやってくれないと恥かくから、お願いしますよ!」とリクエスト。岡田は「“大作グラム”をしっかりフォローしていただきたい。毎日投稿する予定だそうで、さっきも車でいっぱい撮っていました。この映画を見て、大作さんの映画人生の愛と情熱を感じていただけたら」とアピールに努め、当の木村監督は「撮影は、いい状況を待って撮るのが一番。その状況がないから、皆さんより下手かもしれない。俺が撮るから良い、というわけでもない。そのへん、断っとくよ!」とお茶目に予防線を張っていた。
また今作の見どころについて、木村監督は「これはラブロマンスなんです。そこにちゃんばらが入り、馬も16頭走っている。岡田さんが出ている『関ヶ原』は、最大で15頭しか出ていない!」と高らかに勝利を宣言。喝采が沸き起こるなか、岡田は「『関ヶ原に勝つ。16頭にしろ』と増やされたんですよね」と現場を振り返っていた。
一方で木村監督は、岡田が“殺陣”の項目にクレジットされていることに触れ、「(今作で)皆さんが見る殺陣は、すべて100%、岡田准一さんがつけた殺陣でございます。次に機会があって時代劇をやるときに、岡田さんが出なくとも、殺陣師として岡田さんには来てもらいたい」とオファー。巨匠からの熱烈ラブコールに、岡田も「仕事が増えましたね」と相好を崩していた。