第31回東京国際映画祭「CROSSCUT ASIA」部門 テーマは「音で旅する東南アジア」に決定
2018年7月19日 14:00

[映画.com ニュース]第31回東京国際映画祭(10月25日~11月3日開催)が、東南アジアの音楽を特集することが発表された。「国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUT ASIA #05 ラララ♪東南アジア」と題し、フィリピンのラップ、タイ・イサーン地方のバンド音楽、カンボジアの歌謡曲などにスポットを当てていく。
さまざまなアジア映画を独自の切り口で紹介するCROSSCUT ASIA部門。昨年は「ネクスト!東南アジア」と題し、ブリランテ・メンドーサ(フィリピン)、トラン・アン・ユン(ベトナム)、アピチャッポン・ウィーラセタクン(タイ)ら名匠たちが、自国の若手監督を推薦する特集を展開した。
設立されてから5回目の実施となる今年は「音で旅する東南アジア映画」をテーマに。ラインナップの目玉は、フィリピンの怪物的作家ラブ・ディアスの新作「Season of the Devil」。2009年の第22回東京国際映画祭で初めて日本に作品が紹介されたディアス監督は、以降「昔のはじまり」(14)でロカルノ国際映画祭金豹賞、「痛ましき謎への子守唄」(16)でベルリン国際映画祭銀熊賞、「立ち去った女」(16)でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞するなど、いま最も注目される監督の1人。「Season of the Devil」は、真骨頂のモノクロ映像とともに、アカペラの歌が鳴り響く意欲作だ。

またフィリピンの現代社会を歌い上げるHIPHOPや、富田克也監督作「バンコクナイツ」にも登場したタイのイサーン・バンド音楽、そしてカンボジアの各時代を彩るポップミュージックなどに触れる作品も上映予定。昨今は日本でも音楽・ミュージカル映画が人気を博しているが、東京国際映画祭では東南アジア各国のロケーションを楽しみながら、時間と時代の移ろいを感じられる音楽映画が堪能出来る。
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