立ち去った女

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立ち去った女
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解説

各国の映画祭で高い評価を受けるフィリピンの鬼才ラブ・ディアス監督が第73回ベネチア国際映画祭で金獅子賞(最高賞)を受賞した、上映時間3時間48分に及ぶ人間ドラマ。殺人の罪で30年間投獄されていた無実の女ホラシアが出所した。事件の真の黒幕で、彼女を陥れたかつての恋人ロドリゴに復讐するため、ホラシアは孤独な旅に出る。そんな彼女の前に、困っている者、弱い者たちが現れる。貧しい卵売りの男、物乞いの女、心と身体に傷を抱えた謎の女、彼らに手を差し伸べ、惜しみなく愛を注ぐホラシア。そんな彼女を慕う者たちの助けにより、ホラシアは復讐のターゲットとの距離を次第に縮めていく。

2016年製作/228分/フィリピン
原題:Ang babaeng humayo
配給:マジックアワー

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映画レビュー

4.0『ショーシャンク』とは腹違いの兄弟

2017年10月31日
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興奮

知的

長尺映画の鬼才、ラヴ・ディアス作品は初体験ということで、相当に身構えて観た。4時間近い上映時間、基本的に長回しのフィックス画面で描かれる、深遠な復讐劇である。

ところが、重厚な画面に圧倒され、ねじ伏せられるだろうという勝手な予想は大間違いだった。緻密に構成されたフィックス画面、というよりも、敢えて完成度を追い込まないような隙のあるショットも多く、難解さも感じない。確かにテンポは速くないが、いつの間にか慣れてしまい、気がつけば長さもさほど感じなかった。

物語のベースはトルストイの短編小説で、実は同じ小説にインスパイアされてスティーブン・キングが書いたのが『ショーシャンクの空に』の原作だったりする。いわば『立ち去った女』と『ショーシャンク』は同じ父親を持つ腹違いの兄弟みたいなもの。それを踏まえてこの映画を観れば、おのずとハードルも下がるのではないだろうか。

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バッハ。

3.0復讐が似合わない女

2020年5月9日
Androidアプリから投稿

映画界のロック・スターことラブ・ディアス。本国フィリピンではすでに神扱いされている映画監督さんらしいのだが、8時間ごえ9時間ごえという長尺作品が多く、なかなか商業ルートにはのりにくいせいか日本における知名度も今一つ。比較的短めの本作といえども放映時間は3時間48分の超長尺、映画の文法にあえて逆らったアバンギャルドな作品をお好みの方にはおすすめできるアーティスティックな1本である。

まず主人公のおばさん、どこぞの会社でCEOをしていたとかいう元女優さんらしく、本作が復帰第一作目になるということだが、はたして二作目も本当にやるの?といった感じなのだ。冤罪で30年間服役していたホラシアという元小学校教諭の女性を演じているのだが、獄中子供に勉強を教えたり、社会的弱者をいたわるシークエンスなどはともかく、自分を嵌めた男へ復讐するためキャップをま深にかぶった姿は、まさに被災地を訪問する小池百合子?。悪ぶった演技がこれほど似合わない人も珍しい。

モノクロのコントラストをきかせた映像で、誘拐事件が多発しているフィリピンの闇を描こうとしたのかなと思いきやさにあらず。教会の回りをうろついている知的障害の女、貧困家族を抱えたパロット(孵化しかけた卵)売りのせむし男、ゲイ(というよりオカマ)でてんかんもちの売春夫たちに施しを与えるホラシアの優しい姿がただ淡々と描かれる。宿敵ロドリゴへの復讐心をたぎらせるサスペンタッチのシーンなどもほとんどなく、酒をくらって眠りほうけているうちに別の男?に標的のタマ?をもっていかれるというありえないオチが待っているのである。

ワンシーン・ワンカットの長回しと対象を豆粒のようにとらえたロング・ショットが、アントニオーニやアンゲロプロスと比較されることが多いディアスだが、ねらった効果はまさに逆。長回しでは緊張の代わりにまったりとした弛緩を呈示、当初ロングショットでとらえていた社会的弱者Xたちも、映画後半にかけてカメラが寄りだすとともに、人相も素性も明らかにされていくといった変態演出。黒澤明が雨に墨を混ぜてなんとかカメラに映しこんだという雨粒も、このディアス、なんと掟破りの逆光(車のヘッドライト)を使って観客に目視させているのである。

ディアスの意図として、今までの巨匠たちが築き上げてきた既成の技法をあえて無視して、光によって闇を描き、闇によって光を描こうとした実験的作品だったのではないだろうか。社会的弱者に優しく接することによって神に許しを乞いながら、復讐を希望に生きる糧としてきた或る女の内面を、パラドキシカルに表現しようとした映画ではなかったのだろうか。その屈折した希望さえ奪われマニラに渡ったホラシアは、行方不明の息子を探すことを後生の支えにしようとするのだが…。憔悴しきった年配の女が最後、息子の顔を印刷した大量のビラの上をグルグルと周り続ける。希望という魂の束縛から逃れなければけっして自由にたどり着けないことを気づけぬままに。

〈彼の意識にある焔は、鉛色をした夢の続きか、狂気の沙汰なのか、彼の意識は自由なる世界を捨てたのか。もし彼が正気でないなら、来るべき自由よりも、いまを永遠に望むだろう。だが、どうする。許しを請う日を待っていたのでは? 真実を暴かれるのを求め続けたのでは? 彼の魂を浄化するには、それしかない、それが彼の魂を救う。それのみが…その瞬間、残された唯一の機会だと彼は気づいた。心を解き放ち、束縛を振りほどけ。自由になるときはいま。そして彼は、淵に沈む魂の力を残らず拾い集めた。疲れ切った手でドアを開けたとき、きらめいた光の音に驚き目を閉じた。彼を倒そうとして風が吹きはじめる。彼は力を振り絞り心に残された希望にしがみつく。そして、ふたたび彼は目を閉じた。 『漆黒の塔』より〉

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かなり悪いオヤジ

4.0長いからこその映画体験

2019年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

フィリピンへ短期赴任する前に観ました。

非常に長い映画ですが、スクリーンの前に長時間座っていたら、映画の中に入りこんだような不思議な感覚におちいりました。
初めての感覚で、一見不必要にも思える長いシーンがたくさんありますが、やはり全て必要なシーンなのだと思いました。

粒子の細かい映画、という感じがしました。
白黒でひんやりしたイメージだったので、実際に訪れたフィリピンは一年中30度超えで、なかなかこの映画のイメージと結びつきませんでした。

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hau

1.5途中で辞めた

2018年9月15日
iPhoneアプリから投稿

盛り上がりが無いのに耐えられず途中で観るのやめた。

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@Jankichi@
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