少年ゲリラ兵、マラリア地獄、スパイ虐殺…ドキュメンタリー「沖縄スパイ戦史」7月公開
2018年5月31日 06:00

[映画.com ニュース] 第二次世界大戦末期の沖縄戦の真実に迫ったドキュメンタリー映画「沖縄スパイ戦史」が、7月21日から沖縄・桜坂劇場ホールで先行公開された後、同28日から全国公開されることが決定。あわせて、「もう、忘れていいよ。わたしがここで、覚えてるから」というコピーが添えられたメインビジュアルと場面写真、予告編が一挙にお披露目された。
民間人を含む24万人余りが死亡した沖縄戦。1944年の晩夏、大本営が下した遊撃隊の編成命令を受け、42名の「陸軍中野学校」出身者が同地へと渡った。身分を隠し、各地に潜伏した彼らは、10代半ばの少年たちを「護郷隊」として組織し“秘密戦”のスキルを仕込んでいく。少年ゲリラ兵、軍命による強制移住とマラリア地獄、やがて始まるスパイ虐殺など、戦後70年以上語られることのなかった事実に焦点を当て、さらに現在南西諸島で進められている自衛隊増強とミサイル基地配備、「自衛隊法」「野外令」「特定秘密保護法」の危険性にメスを入れる。
沖縄戦の最も深い“闇”に迫ったのは、2人のジャーナリスト。第87回キネマ旬報ベスト・テン文化映画第1位、山形国際ドキュメンタリー映画祭2013の日本映画監督協会賞&市民賞を獲得した「標的の村」「戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)」「標的の島 風(かじ)かたか」の三上智恵と、学生時代から八重山諸島の戦争被害の取材を続ける大矢英代が共同でメガホンをとった。また「ROVO」を筆頭として「渋さ知らズ」「フィッシュマンズ」「KOMA」などに、エレキ・バイオリニストとして参加していた勝井祐二が音楽を担当している。
予告編では、当時の惨状を知る人々の証言が多数登場。少年ゲリラ兵について「夜潜入して敵の食料庫や弾薬庫を爆破する」「『突撃! 爆破!』と命令されたら火を付けて一緒に吹っ飛ぶ」と明かされ、スパイ虐殺に関して「今考えれば(スパイではない)という彼の言い分は正しかった?」と問われた人物は、思わず感情を露にする光景などが確認できる。
「沖縄スパイ戦史」は、7月21日から沖縄・桜坂劇場ホールで先行公開、7月28日から東京・ポレポレ東中野ほか全国順次公開。
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