標的の村
劇場公開日 2013年8月10日
解説
ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設や新型輸送機オスプレイ配備に反対する沖縄県東村高江の住民たちの姿を記録したドキュメンタリー。2012年9月29日、オスプレイが配備される前夜に普天間基地ゲート前に座り込んだ人々が、強制排除に乗り出した警察と衝突する様子の一部始終など、反対運動を続ける住民たちに寄り添いながら、沖縄の米軍基地問題の歴史を紐解いていく。琉球朝日放送が制作、同局でキャスターを務める三上智恵が監督。
2013年製作/91分/日本
配給:東風
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2015年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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どうしてこのタイトルなのかが判明する中盤で度肝を抜かれる。
正に標的としてこの村にヘリパッドやオスプレイを配備したことが
ありありと分かるのだ。古くはベトナム戦争に於いて、この地の
住民がどんな役目を強いられてきたか。それを知るだけでも本土
の人間には価値がある。普通に日々ニュースを見ているだけでは
実態は見えてこない。ドキュメンタリーにも多少の演出はあるし、
趣旨に沿った発言が大事になってくるが、誰だって自分の住んで
いる土地に脅威など欲しくはない。安全で平和な暮らしが欲しい。
根幹にある民意を最大限に尊重し、巨大権力の前に座り込むという
身体を張った抵抗姿勢に観るものが何を感じ、どう思うかが肝心で、
公開されることで多くの意見が飛び交うことを標的にしている作品。
2014年4月23日
Androidアプリから投稿
製作者の傾向が如実に演出されドキュメンタリーを装ったプロパガンダ映画である。事前に「沖縄のプロ市民」でググて見てもらう事をお薦めする。
これを観て、沖縄県民が虐げられていると叫ぶ方は、洗脳された哀れな子羊であり、プロ市民という狼の餌食に成るだけである。
世界中の全ての人に観て欲しい沖縄の真実。普天間基地を取り囲んだ沖縄の人達を排除する警察。その背後で沖縄を実効支配するアメリカ。せめて日本中の人々に沖縄の現実の姿を知って欲しい。
2014年3月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
地方局のテレビ番組をベースに再構築されたドキュメンタリー映画。
全国的には意図的に報道管制がなされたとしか思えない2012.9.29に沖縄県民によって実行された普天間米軍基地を22時間にわたり完全封鎖したという抗議行動の記録が胸をえぐる。
そこには勇ましさではなくやり場の無い沖縄の悲しみにみちていた。
米軍と日本政府に敵意を向けても、現場でにらみあっているのは同じ沖縄人という構図が戦後70年近く続いている悲しみに安里屋ユンタが切なく響く。
そして恐らく同じ構造が原発を抱えた地域にもあるのでは、とも想像してしまう。
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