沖縄スパイ戦史

劇場公開日:

沖縄スパイ戦史

解説

「標的の村」「標的の島 風かたか」など沖縄基地問題を題材にした作品を手がけてきた三上智恵監督とジャーナリスト大矢英代が、沖縄戦の知られざる真実に迫ったドキュメンタリー。第2次世界大戦末期、連合国軍の上陸により、1945年6月に降伏するまでの3カ月の間に民間人を含む24万人余りが命を落とした沖縄戦。しかし、降伏後も沖縄北部ではゲリラ戦、スパイ戦が繰り広げられていた。その裏には、1944年夏に沖縄の地に渡り、身分を隠して沖縄の各地に潜伏していた工作員養成機関「陸軍中野学校」出身者42人の存在があった。

2018年製作/114分/日本
配給:東風

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
橋本佳子
木下繁貴
撮影
平田守
編集
鈴尾啓太
音楽
勝井祐二
監督補
比嘉真人
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映画レビュー

3.5戦争マラリア

2022年7月31日
iPhoneアプリから投稿

本土戦ではまったく同じことが起きたかというとそうとも言えないようにも思う。八重山と本島も同じともいえない。それぞれに同属意識、差別意識が異なる。恒心の保てない状況で浮かび上がる人間社会の狂気がそこにはある。ウクライナ戦争でも見られる本当の意味での国体の崩壊。山下虎雄(偽名)に成り下がる。本土決戦では、別の暗部を浮かび上がらせていたのかも知れない。
最後の方の識者の起用からも政治的主張は明らかであるが、多くの証言、特に弱者であった少年兵や八重山のものを記したのは意義深い。

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Kj

3.5現地の立場を考える

2020年10月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

第二次世界大戦末期の沖縄を軸に、あまり本土(分かりやすく沖縄以外を本土と記載します)では知る余地が無い平均年齢16歳の少年兵による「護郷隊」や山下虎雄のマラリア事件、本土の軍人による虐殺事件等を語るドキュメンタリー。

「戦争の話であり、当時と同じ若い人達に観せるべき」と考えている人もいる様だが、何言ってんだかと反論したくなる。そこがテーマじゃなかろうに。
年齢層など関係無い。
皆が対象で特に本土に居る人間が知るべき話であり、今後の世界も考慮出来る話であるのだ。

また、右○だの左○だの考えずに観て頂きたい。
そのままの過去の事件として。

召集令状により稼ぎ手を奪われた女や子供達。
利用される人々。
当時の彼ら彼女らが日本軍に利用されて行く姿は純粋であり、現代にて淡々と語る姿には嘘が無い。

現地が語ら無ければ、実感が出来ない事はあるよね。
最近だと「福島原発のトリチウム水をどうするか?」とか。
「実際に東京電力のエリアである関東から海に流せばいいじゃないか?」等の案。関東圏どれくらいの人が関心ある?
深刻なのだよ。福島の現地から観れば。

同じ様に別件で沖縄は真面目に考えている。
今の沖縄は中国などの脅威などにより、日本の第一防衛線的役割を担わなければならなくなっている。
どうすれば良いのか。
沖縄スパイ戦史の二の舞にならない様にするには?と。

ウチらの土地が遠いからなどの理由にて、ソッポを向いていてはいかんと思った映画だった。

現地の立場を考える。
香港だってそう、クリミアだってそう、カシミア地区もそう、ウイグル自治区だってそう。
過去と今あるべき状況を知らなくては。

勉強になる映画です。

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巫女雷男

5.0知らなすぎることを痛感

2020年9月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

沖縄で繰り広げられた戦争、学校で教えてもらったのは歴史での授業。
年表の文字と教科書内のいくつかの活字で。
それだけでこの事実に触れることが終わる日本人は多いであろう。
僕もその一人。

自衛隊は、国はいざとなったら国民を最優先で守ってくれる。
今も震災などあると先頭に立って救助・支援活動をしているじゃないか。
そう思っている日本人は多いであろう。僕もその一人。

認識を変えなければならないことが多く語られる。
知らなかった事実、悲しい事実が語られる。
誰かの主張で語られるわけではない。
歴史を明らかにすることで、その歴史が、過去の事実が語るのだ。

信じがたい事実の連続で心が締め付けられる。

繰り返さないためにどうしたらいいか?
戦争や魔女狩りのような愚かなことをするのも人間なら
過去に学び考え最善を尽くせるのも人間である。
後者でありたい。
そのためには事実を知らなけレバならない。
どうか、この映画がより多くの方に届くことを願う。

本作の終盤、過去を知る方々が口々に同じ言葉を話します。
その言葉はシンプルですが、ずっしりと心に染み込み残り続けます。

必見。

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バリカタ

5.0軍隊は国民を守らない

2020年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 「鉄血勤皇隊」や「防衛隊」についてはよく知られているが、沖縄本島北部で組織されていた秘匿部隊「護郷隊」については知られていない。陸軍中野学校で鍛えられた将校が中心となり、地元の10代半ばの少年を中心にしたゲリラ部隊、スパイ部隊なのだ。三上、大矢両監督が生存者や遺族の方たちに直接インタビューして、その実態が見えてくる。

 約1000人からなる「護郷隊」は村上中尉、岩波中尉が組織し、迫りくる米軍の情報を入手したり、食糧庫を爆破するなどの任務を負っていた。中には、わざと捕虜になりガソリンに火をつけたり爆破したりする兵士もいたそうだ。現在のアフリカでも少年が銃を持つ光景や、イスラム過激派の自爆テロなんかを想像すればわかりやすい。慰霊碑の前では護郷隊の歌を歌ったりするが、内容は天皇に身を捧げるというものだ・・・

 二つ目のテーマとして、八重山諸島におけるマラリア事件。波照間島に一人の山下虎雄という教師がやってくるが、実は教員を指導する軍人だった。沖縄戦が間近になったとき、住民1400人教が西表島へと強制的に移住させられ、劣悪な環境の中でマラリアに感染。500人ほどが亡くなった話だ。山下というのも偽名。日本刀を隠し持っていた等、まるでミステリーのような実話には身震いしてしまうほど。

 そして三つ目は敗残兵となった兵が住民に協力を要請して「国士隊」を組織させたという話。これは現在においても口をつぐんでいる人が加害者・被害者ともにいることで、全貌まで解明できない難しさがあるが、とにかく戦争協力、住民相互の監視、スパイ容疑の者を射殺・虐殺、日本軍の非道さを思い知らされる内容でした。死んだ人間は全て敵に殺されたという戦死扱い。捕虜になったり、英語を話せたりしただけで友軍に殺されたそうだ。およそ100人。

 日本軍は軍機保護法を根拠に、そうした日本人殺しもできる時代だった。負傷して足枷になる兵だって銃殺され、一般人さえも犠牲になる。軍は国民を守るのではなく、基地を守り、敵を倒すこと、国体護持することが基本。今の自衛隊はどうなのか?という突っ込んだところまで監督は描くのですが、結論付けてはいない。特定秘密保護法が成立してしまったため、そうなる可能性が高いということだけはハッキリしていた。もちろん有事になった際なのだが・・・

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kossy
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