ジム・ジャームッシュともコラボ! 世界的写真家、鋤田正義と映画
2018年5月4日 17:00
[映画.com ニュース]世界の名だたるアーティストたちの姿をカメラに収めてきた写真家・鋤田正義氏の初のドキュメンタリー映画「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」が5月19日公開する。デビッド・ボウイ、マーク・ボラン、イギー・ポップ、YMOらミュージシャンとのコラボレーションが広く知られるが、実は鋤田氏は映画界とも深いつながりがあり、ドキュメンタリーでは、映画にかかわる人物が多数登場する。
鋤田氏は、高校時代からハリウッド映画に魅せられ、ふるさとである福岡県直方市から自転車で峠を越えて、福岡市内の映画館へ通っていた。その頃夢中になった俳優は、ジェームズ・ディーンとマーロン・ブランドだったそう。写真家としてデビューしてからは、ジム・ジャームッシュ「ミステリー・トレイン」のスチルを担当した。昨年は、永瀬正敏が出演した「パターソン」と、イギー・ポップ率いるザ・ストゥージズのドキュメンタリー「ギミー・デンジャー」という2本のジャームッシュ監督作品が封切られた。
また、同じく昨年に公開となり、菅田将暉とヤン・イクチュンが共演した「あゝ、荒野」の原作は寺山修司。鋤田氏も、寺山が自らの原作を映画化・監督も務めた「書を捨てよ町へ出よう」の撮影(動画)を担当していた。
また、カンヌ受賞で世界的に高く評価される是枝裕和監督の作品では、「ワンダフルライフ」「花よりもなほ」でスチルとして参加。その是枝監督の新作「万引き家族」(6月公開)には鋤田氏と同胞であるリリー・フランキーが出演し、YMOの細野晴臣が音楽を担当すると発表されたばかりだ。YMOメンバーやリリーのほか、鋤田との熱いフォトセッションを繰り広げたミュージシャンのMIYAVIも、人気コミックの実写版「BLEACH」(7月公開)にキャスティングされ、朽木白哉を演じている。「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」では、これら、映画界でも活躍する国内外のアーティストが、鋤田氏との仕事や交流について語っている。
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