パンク侍、日本映画界に殴り込み!北川×東出×染谷×浅野×豊川ら超攻撃的布陣で、いざ勝負
2018年3月21日 05:00

[映画.com ニュース] 芥川賞作家・町田康氏の時代小説を綾野剛主演、宮藤官九郎の脚本、石井岳龍監督のメガホンで映画化する「パンク侍、斬られて候」に、主演級の豪華キャストが結集していることがわかった。写真家で映画監督の紀里谷和明が撮り下ろした各キャラクターのイメージビジュアルが初公開され、綾野のほか北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、村上淳、若葉竜也、近藤公園、渋川清彦、國村隼、豊川悦司の姿を確認することができる(右上に配された将軍の格好をした猿が誰かは不明)。
「くっすん大黒」「きれぎれ」などで知られる町田氏が2004年に発表した同名小説が原作。超人的剣客でありながら超適当なプータロー侍・十之進が、自ら招いた大惨事に七転八倒するさまを描く。舞台が江戸時代でありながら、現代風の口調による滑稽な会話劇、次々と登場する特異なキャラクター、破天荒なストーリー展開、そして圧巻の大団円が熱狂的なファンを引き付け、今なおカルト的人気を博す異色作として知られている。
今回10人のキャストが明らかになったが、綾野の主演が発表された際と同様、役どころは伏せられたまま。それでも、筆舌に尽くし難い各キャストの表情を切り取ったイメージビジュアルからだけでも、今作が並々ならぬ覚悟が結集して製作されたものであることをうかがい知ることができる。
各キャストからも、日本映画界に殴り込みをかけるかのごとく、パンクなコメントが寄せられている。紅一点ともいえる北川は、「石井監督の世界観にとことん染まろう!という気持ちで組に飛び込んでいきました。お芝居の面では綾野さんが引っ張ってくださり、楽しい現場でした。猿を抱いた謎の女性、ろん役です。パンク侍は私のことかもしれません。最後まで見ていただければわかります」と意味深なメッセージ。東出が「黙読しているだけで噴き出してしまうほど、面白い台本でした。完成は想像できませんが、想像できない事が嬉しいです。きっと見たこともない映画になっていると思います」と語れば、浅野も「石井監督とやるときは『メチャクチャやってやろう』と心に決めていました。自ら『セリフは一切いりません』と申し出たので、本作では一切しゃべっていません。こんなメチャクチャな事をやるのは石井組でしかないので、散々はじけさせてもらいました」と負けていない。
石井組経験者である染谷は、着物がはだけ、ふんどし姿のビジュアルを披露しているが「たまらなかったです。たまらない世界でした。刺激しかなかったです」と興奮冷めやらぬ様子。さらに、「甘ったるいものなんかなかったですよ。スパイスだけそろっちゃったんですよ。誰も中和する人なんていなかったですよ。パンクを映画にし、映画をパンクにした、この作品と石井さんを愛しています。世界が跳ね上がる日がたまらなく楽しみです」と胸のうちを吐露した。
「パンク侍、斬られて候」は、6月30日から全国で公開。
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