【第90回アカデミー賞】助演男優賞は「スリー・ビルボード」サム・ロックウェル
2018年3月5日 10:18

[映画.com ニュース]第90回アカデミー賞の授賞式が3月4日(現地時間)、米ハリウッドのドルビー・シアターで行われ、「スリー・ビルボード」のサム・ロックウェルが助演男優賞に輝いた。共演のウッディ・ハレルソンも同賞にノミネートされていたが、オスカー像はロックウェルの手に渡った。
映画は、米ミズーリ州の片田舎を舞台に、娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置したことから始まるクライムドラマ。「セブン・サイコパス」のマーティン・マクドナーが監督と脚本を兼ねた。
授賞式でロックウェルは、ウッディ・ハレルソンにハグし「アカデミーに感謝です。まさかこんなことが言えるなんて! ウィレム・デフォー、リチャード・ジェンキンス、そしてウッディ・ハレルソン、あなた方は本当に素晴らしい! 刺激を与えてくれました」と感激のスピーチ。「父と母が映画好きだったので、映画への愛はそこからもらいました。お父さん、お母さん、ありがとう。ウッディ・ハレルソン、君は僕のヒーローだ。スタッフの皆さん、FOXサーチライト、『スリー・ビルボード』に関わったすべての人々、看板を見たことのあるすべての人々に感謝します。マーティン・マクドナー、あなたがここにいなければここに立つことはできませんでした。そして妻のレスリー・ビブ、君が僕を奮い立たせてくれた。愛しているよ」と感謝と共に思いの丈を述べていた。
トラブルメーカーのディクソン巡査を演じたロックウェルは、米カリフォルニアで役者の両親の元に生まれ、オハイオで育った。高校在学中に「マニアック1990」(1989)で映画デビューし、卒業後は、ニューヨークのウィリアム・エスパー・アクティング・スタジオでトレーニングを積みながら、インディペンデント映画やテレビシリーズに出演。ジョージ・クルーニー初監督作「コンフェッション」(2002)では、ベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞)を受賞した。今作では、第75回ゴールデングローブ賞最優秀助演男優賞や第24回全米俳優組合賞を受賞している。
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