安田顕主演で「愛しのアイリーン」映画化決定!新井英樹氏の漫画が初の映像化へ
2018年2月7日 07:00

[映画.com ニュース] 「ザ・ワールド・イズ・マイン」などで知られる新井英樹氏による漫画「愛しのアイリーン」が実写映画化されることになり、安田顕が主演することがわかった。熱狂的なファンを生み続ける新井氏の作品だが、映像化は今回が初となる。
文具会社の営業マンから漫画家へ転身し、1989年にデビューした新井氏。社会にはびこる不条理を鋭く抉る作風がカルト的熱狂を巻き起こし、「ザ・ワールド・イズ・マイン」は真利子哲也監督(「ディストラクション・ベイビーズ」など)らに大きな影響を与えた。なお同作は、故深作欣二監督による映画化企画も浮上していたが、深作監督の逝去により実現することはなかった。
そして1995年の連載開始から約23年の時を経て、「愛しのアイリーン」が映画化される。42歳・独身の宍戸岩男が、フィリピン人女性アイリーンと国際結婚する姿を通じ、農村が内包する社会問題を真っ向から描き出す。「俳優 亀岡拓次」(2016)以来の単独主演となる安田はクズだが無垢、キュートだが暴走気味の岩男に扮し、夏パート、フィリピンロケ、冬パートの撮影を駆け抜けた。「長期間の撮影の経験は初めてだったのですが、きっとご覧いただいた方には『けっこうな大作だな』と思ってもらえるはずです」と振り返り、「登場人物のすべてが愛おしくて、吉田(恵輔)監督のうわべだけじゃない愛のかたちがいっぱい溢れていて、俳優としてすごい経験をさせて頂きました。今はただ『この映画に参加できて本当に良かった』という気持ちがすべてです」と熱いコメントを寄せた。
メガホンをとるのは、「ヒメアノ~ル」(16)でその手腕を見せつけた吉田恵輔監督。「監督になる前から、絶対自分が映画化すると夢見ていた作品。監督になって12年、夢が現実になった」と万感の思いを込め、「プレッシャーなんか糞食らえ。俺は俺が見たい最高のアイリーンを形にするのだ。やってやるぞー!」と怪気炎を上げた。
さらに新井氏自身も、吉田監督のファンだという。新井氏は「『愛しのアイリーン』実写映像化。このご時勢、この漫画に、この文言ってこと自体に笑ってしまいますが、それが『現実』となると……大爆笑!! 生きてるとこんなことが起こるんですね。これは少なくともボクにとって幸せな奇跡です!」と喜びを露わにし、「吉田監督、安田顕さんはじめ関係者のみなさん本当にありがとうございます!!」と感謝を述べている。
「愛しのアイリーン」は、夏パートが17年7月15~31日、フィリピンロケおよび冬パートが18年1~2月に撮影。公開は今秋に予定している。
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