俳優 亀岡拓次
劇場公開日:2016年1月30日
解説
人気演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーで、幅広い役柄をこなすことで注目される安田顕が脇役俳優役で主演し、不器用だが愛すべき男が巻き起こすユーモラスでハートフルな物語を描く。映画やテレビでよく見かけるが、作品名や本人の名前もすぐにはパッと浮かばない……そんな脇役俳優として活躍する亀岡拓次。泥棒やチンピラ、ホームレスと演じた役は数知れず、大作から自主映画まで、声がかかればどんな役でも応じる亀岡は、監督たちに重宝される俳優だった。お酒が趣味で、撮影現場と酒場を行き来する毎日を送っていた亀岡は、ある時、居酒屋の女将に恋をしてしまい……。自身も劇団を持ち、俳優としても活躍する作家の戌井昭人による小説「俳優・亀岡拓次」を、「ウルトラミラクルラブストーリー」の横浜聡子監督が映画化。亀岡が恋に落ちる居酒屋の女将役を麻生久美子が演じるほか、染谷将太、工藤夕貴、三田佳子、山崎努ら豪華キャストが共演。
2015年製作/123分/G/日本
配給:日活
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2022年1月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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地味な脇役俳優さんが主人公のヒューマン・コメデイなのですがなんとも不思議な構成、劇中劇や妄想をコラージュした映画です。
様々な地方へロケに出るし、結局振られるところはもの静かな寅さん映画のようでもあります。主人公のキャラでひっぱる映画なのでどういう人物にするかが鍵でしょう、目立ってはいけない脇役稼業なので控えめですが、不器用と言う訳でもなくなんでもこなすプロフェッショナル、その点で安田顕さんが実にいい味出していましたね。オカマ役の「小川町セレナーデ(2014)」の安田さんも怪演でしたが、まさに「カメレオン俳優」の異名通りの本領発揮でした。
2時間越えの長尺ですが退屈させない映画好きや演劇ファンをくすぐるエピソードは原作の戌井昭人さんの経験が滲みでています。ただ、犬のウンチやゲロ吐きやおもらしはコメディセンスとしてはあまりにも子供じみていて残念、カットしてもよかったでしょう。
役者がテーマだと俳優さんも気合が入るのかもしれませんね、舞台の大御所は杉村春子さんがモデルでしょうか、三田さんの鬼気迫る妖艶ぶりには女優魂を感じましたし、如何にもと言う老監督役の山崎努さんなど大乗り気でしたね。
ところどころの意外性の演出も巧みですがスナックでのカラオケシーン、素人さんに見えるのに異様に歌が上手いのには痺れました。
2021年11月13日
Androidアプリから投稿
ストーリーは正直ひどいが、漂っている空気感だけでずっと見ていられる不思議な作品。
なにかを追ったり挑戦したりしたことのある人ならば、この映画のなんてことのない場面で思わずじーんとしてまうのではないか。
なぜかずっと泣きそうになりながらみていた。
2020年11月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
こういう亀岡さんみたいな俳優は多いのかもしれない…。
主役の人って、一時期だけ凄く映画に出演するけれど、時が経てばいなくなってしまう。
それに対して、脇役の人って長く細々と続けていけるメリットがある。
特に名脇役と言われている人は、長きに渡って重宝されている気がします。
亀山さんのような人が、映画を支えているということを改めて感じることができました。
ただ、ストーリー的には何の脈絡もなくて、ひたすら1人の男を観ているから結構退屈…。
安田顕さんが好きな人なら良いかもしれないけど…。
特にそうでもない人には短調なつまらない作品と思ってしまう気がしました。
横浜監督
「ジャーマン+雨」で気になりはじめて、「ウルトラミラクルラブストーリー」でワケわからんくなって、この作品は観よう観ようと思いながら逃げていた。
そして完全にスキになった。
なにがいいのか解らないけど観入ってしまってた。
そして少しずつ横浜監督の作品がわかってきてるような気がする。
とにかくなんかスキ。
もっともっと撮って欲しい。