マーク・ラファロが語る「マイティ・ソー」最新作の爆笑の撮影現場と“ハルク3部作”
2017年11月1日 16:00
[映画.com ニュース] 「アベンジャーズ」シリーズで怒れる超人ハルクことブルース・バナーを演じてきたマーク・ラファロが、雷神ソーを主人公にしたシリーズ第3弾「マイティ・ソー バトルロイヤル」に参戦。撮影秘話や、“ハルク3部作”の構想について語った。
アベンジャーズの一員として地球の危機を救ってきたソーが、辺境の惑星サカールの闘技場で絶対王者として君臨するハルクと再会。故郷アスガルドを奪った死の女神ヘラに立ち向かうため、ハルクや、義弟で宿敵のロキ、ワケありの女戦士ヴァルキリーと型破りなチーム「リベンジャーズ」を結成する。
ソーとハルクは再会の場面こそ大激突するものの、それを乗り越えた後は名コンビとして冒険の旅を繰り広げる。ラファロとソー役のクリス・へムズワースの相性の良さは、「アベンジャーズ」の取材時に偶然ペアになったことで判明したが、続編「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」ではほとんど共演シーンがなかったため、「僕たちは『一緒に映画をやるべきだ』と言い始めた」と振り返る。そして、ヘムズワースから「『マイティ・ソー3』を一緒にやりたくないかい?」と誘われ、「イエス。それは素晴らしいねと答えたよ」と、“最強タッグ”実現の裏側を明かした。
「アベンジャーズ」シリーズでは決して出番が多いとは言えなかったハルク/バナーだが、本作では準主役として新たな魅力を発揮。これまで一言、二言しか話さなかったハルクがソーと会話する姿は、予告編の公開とともにファンに大きな衝撃をもたらしたが、本編ではさらに愉快なやりとりが描かれる。一方、怒りの感情によってハルクに変身してしまう事を恐れていたバナーにも変化が訪れており、「バナーはハルクが出てくることを心配せずに自分自身でいられる。それは楽しいよ。この映画のバナーは、他の映画よりずっと楽しい人物になったんじゃないかな」と解説する。
両方のキャラクターを掘り下げることで「最高の時間を過ごした」というが、時にモーションキャプチャーでの演技は大きな挑戦だったそう。「なぜなら、すごくばかばかしくて居心地悪くなってしまうんだ。だって、ヘンテコなレオタード姿だからね。人々に恐れられ、敬意を払われているはずのキャラクターを演じているのに、僕はレオタードやヘルメットを着けて、顔には点が付けられていて、周囲にいるみんなは笑うんだ。セリフを言う度にみんなが笑うから、ハルクになりきるのはとても難しかった(笑)」。
笑いの絶えない撮影現場だったことは想像に難くないが、ヘムズワースとトム・ヒドルストン(ロキ)との共演で特に印象に残っている場面は、「映画には入っていないけど、僕が麺料理を食べ終えたあとに、実は虫だったと気づくシーン」と振り返る。本物の麺の先にゴム製の虫がぶら下がっている仕掛けで、「僕の反応にみんなが爆笑だったんだ。笑いを止めることができなくて、そのシーンを本編からカットしないといけなくなった」と、裏話を惜しみなく披露した。
アベンジャーズの中でも規格外の強さを誇るソーとハルクのタッグが見どころの本作だが、「最強のアベンジャーは間違いなくハルクだ(笑)」とご機嫌のラファロ。インタビュー直前の記者会見では、本作から「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」(2018年4月27日公開)、そして「アベンジャーズ」シリーズ第4弾にかけ、“ハルク3部作”となるストーリーラインが描かれることを発表。また、7月下旬の先行取材会では、ハルク3部作の物語はハルクとバナーの対決に向かうことを示唆していた。ところが、インタビュー前日のプレミア上映で映画の冒頭10分ほどの音声をSNSでライブ配信するハプニングを起こしてしまい……。
「(ライブ配信の一件で)僕はほとんどクビになりそうになったんだ。それなのに、いまここで次の映画でハルクがどうなるか聞きたいと(笑)。きっと僕のことが好きじゃないんだね」と警戒モード。「教えてもいいけど、そうしたらハルク役は僕じゃなくなってしまうよ(笑)」と、ファンの心理を逆手にとってネタバレの危機を切り抜けた。すっかり“うっかりキャラ”になってしまったラファロだが、愛嬌たっぷりの人柄でハルク人気を押し上げそうだ。
「マイティ・ソー バトルロイヤル」は11月3日公開。
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